3月12日にサンタアニタパーク競馬場の第5レースでトルコ産馬のセブンスセンス(Seventh Sense)が優勝した。これは、アメリカの競馬界において初めてとは言わないまでも珍しいことである。
セブンスセンスは3歳のシティジップ(City Zip)産駒である。炭鉱経営者であるトルコ人馬主アリフ・カーテル(Arif Kurtel)氏の所有で、ジェリー・ホレンドーファー(Jerry Hollendorfer)調教師が管理し、鞍上はケント・デザーモ(Kent Desormeaux)騎手が務めた。サンタアニタパーク競馬場で初めて優勝したトルコ産馬であるようだ。
ホレンドーファー調教師の助手ダン・ウォード(Dan Ward)氏はこう語った。「セブンスセンスは重賞を数回制したレネーズガットジップ(Reneesgotzip)の全弟です(訳注:カーテル氏は2012年キーンランド11月セールでセブンスセンスを受胎していた繁殖牝馬ノードレスコードを購買し、同馬はトルコで出産した)。昨年、馬主のカーテル氏に一度だけ会いました。カーテル氏は、カリフォルニア州ランチョサンタフェにあるジェニー・クレイグ(Jenny Craig)氏の土地の購買を検討するためにここに来ていたのです。同氏はG1・5勝馬シェアドビリーフ(Shared Belief)の全妹を所有していますが、出走させていません(訳注:カーテル氏は2011年キーンランド11月セールでシェアドビリーフの母コモンホープを購買した)。彼女に何があったのか知りませんが、カーテル氏はトルコで多くの馬を所有しています」。
「セブンスセンスは素晴らしい馬です。以前はロスアラミトス競馬場で調教していましたが、サンタアニタ競馬場と同じぐらい適切な調教ができていなかったのかもしれません。そのため初戦は実力が発揮できなかったようです。しかし、2走目となる今回はブリンカーの効果がてき面で、彼はすぐに先頭に立ちました」。
セブンスセンスは、6ハロン1/2(約1300m)の未勝利戦で終始先行し、2馬身1/4差で優勝した。5番人気で2ドルにつき17ドル(約1,870円)の配当がついた。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2016年3月17日「Turkish-Bred Wins at Santa Anita」]