アガ・カーン殿下のボンヌヴァル牧場(Haras de Bonneval)で供用されているダラカニ(Dalakhani 16歳)は、種牡馬生活から引退した。これまでにコンデュイットやインテグラル(Integral)などの優良産駒を送り出した。
ダルシャーン産駒のダラカニはG1・7勝の種牡馬デイラミ(Daylami)の半弟であり、母はリステッド勝馬ダルタワ(Daltawa 父ミスワキ)である。
ダラカニは現役時代、アラン・ド・ロワイエ-デュプレ(Alain de Royer-Dupre)調教師に管理され、G1・4勝を含む8勝を達成した。
2歳シーズン終わりにクリテリウムアンテルナシオナル(G1)、3歳時にリュパン賞(G1)、仏ダービー(G1・ジョッケークリュブ賞)、凱旋門賞(G1)を制覇した。
ロンシャン競馬場で凱旋門賞を制した後に現役を引退したダラカニは、アガ・カーン殿下のギルタウンスタッド(Gilltown Stud アイルランド)で種牡馬入りし、そこで12シーズンを過ごした。そして2015年シーズンを終えた後、フランスのボンヌヴァル牧場に移った。
フランス移動後の最初のシーズンとなる2016年の種付料は1万5,000ユーロ(約173万円)だったが、特定できない疾患のために種付けできなかった。
ダラカニは8頭のG1馬を送り出した。その中には、世界中で活躍したスター馬コンデュイット(サー・マイケル・スタウト厩舎)、愛セントレジャー(G1)優勝馬ダンカン(Duncan)、サンチャリオットS(G1)優勝牝馬インテグラル、2011年仏ダービー優勝馬リライアブルマン(Reliable Man)がいる。
ダラカニは最近、ブルードメアサイアーとしても頭角を現している。ダラカニの牝馬ムーンストーン(Moonstone)とザムズーム(Zam Zoom)は、それぞれ英ダービー(G1)2着馬ユーエスアーミーレンジャー(US Army Ranger)、G1を数回制したハードル競走馬ニコルスキャニオン(Nichols Canyon)を送り出している。
ダラカニは種牡馬引退後、ノルマンディーのアガカーンスタッド(Aga Khan Studs)で過ごす。同スタッドには大きな影響力を持つ種牡馬だったリナミックス(Linamix 29歳)が繋養されている。
By Zoe Vicarage
(1ユーロ=約115円)
(関連記事)海外競馬ニュース 2016年No.16「ダラカニ、2016年の残りのシーズンは種付けできず(フランス)」
[Racing Post 2016年7月26日「Dalakhani retired from covering duties aged 16]