2014年最優秀3歳牝馬で2014年にBCディスタフ(G1)を制したアンタパブル(Untapable 鹿毛 父タピット)は、今年6月に現役を引退した。その最初の交配相手は、2011年欧州年度代表馬で無敗のフランケル(Frankel)となるだろうと、馬主であるウィンチェルサラブレッズ社(Winchell Thoroughbreds)のマネージャーのデヴィッド・フィスク(David Fiske)氏は述べた。
11月25日に同社所有のガンランナー(Gun Runner)がクラークH(G1)を制した際に、フィスク氏は、アンタパブルが今後ニューマーケットのナショナルスタッド(National Stud)で繋養され、2シーズンを欧州で過ごす計画を明らかにした。
フィスク氏はこう語った。「アロゲート(Arrogate)が欧州で供用されるようなことが起こらないかぎり、アンタパブルの相手は2年ともフランケルになると思います。馬主のロン・ウィンチェル(Ron Winchell)氏は"産駒は芝向きの馬になってしまうのではないか"と心配していて、私たちはそれをあまり望んでいません。しかし、上手くいけば貴重な馬が生まれてきて、好ましい結果となるでしょう。芝向きの馬が生まれてくるかどうかは誰にも分かりません。フランケル産駒がダートでも多くのチャンスに恵まれるとは思っていません。北米にはそのような血統の馬は多いのですが、フランケルがどのような産駒を出すかは誰にも分かりません」。
2014年最優秀繁殖牝馬ファンハウス(Fun House)を母とするアンタパブルは、2014年にケンタッキーオークス(G1)、マザーグースS(G1)、BCディスタフなどを制して7戦6勝を果たし、エクリプス賞の最優秀3歳牝馬に選出された。5歳となったアンタパブルは、通算成績20戦9勝、獲得賞金額392万6,625ドル(約4億3,193万円)で引退した。
By Alicia Wincze-Hughes
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2016年11月25日「Champion Untapable to be bred to Frankel」]