ゴルディコヴァ(Goldikova)の娘テラコヴァ(Terrakova)はクレオパトラ賞(G3 5月23日 サンクルー競馬場)で、ハミ越え(舌がハミの上から出ること)のために7着に終わったトレヴ(Treve)の全妹テール(Terre)など7頭のライバルを負かした。
テールは先行したが、残り2ハロン(約400m)のところで他馬に抜かされ姿が見えなくなった。テラコヴァはそれとは対照的に勢いを保って優勝した。パディパワー社(Paddy Power)は、テラコヴァの仏オークス(G1 6月18日 ディアヌ賞)優勝に6-1(7倍)のオッズを付けている。
馬主のヴェルテメール兄弟(Wertheimers)、フレディ・ヘッド(Freddy Head)調教師、マキシム・ギュイヨン(Maxime Guyon)騎手は、厩舎の活躍馬ソロウ(Solow)の引退発表の翌日を勝利で飾ったことに大いに満足した。
テラコヴァ(父ガリレオ)は2歳シーズンの11月に1勝しているので、通算成績を2戦2勝に伸ばした。有名な母ゴルディコヴァは、2008年仏オークスでザルカヴァ(Zarkava)の3着に敗れたが、テラコヴァはそれよりもスタミナがあるようだ。
テラコヴァは、2着のパンテリア(Panthelia)を3/4馬身差で下し、ペニーレイン(Penny Lane)は3着となった。距離を2100mに伸ばして挑んだ2戦目で勝利したことは、称賛に値する。
フレディ・ヘッド調教師はこう語った。「マキシムは良いポジションを保つために追わなければならなかったのですが、彼女はすべてにうまく対応しました。とても落ち着いていました」。
「距離延長には多少困難がありましたが、仕掛ける段階になったときに、マキシムは鞭を入れ、彼女は素晴らしい末脚を見せました。次の目標は仏オークスです」。
フレディ・ヘッド調教師の妹クリケット・ヘッド-マアレク(Criquette Head-Maarek)調教師は、テールが仏オークスに出走する資格があるかどうかはっきりさせられず、不満を感じているようだった。彼女の姉トレヴは4年前に仏オークスを制している。
クリケット・ヘッド-マアレク調教師はこう語った。「これを現実と考えるのは大変残念です。彼女は舌をハミの上から出し、息苦しかったようです。レース前は彼女の健闘を確信していたのですが、今ではもう分かりません。ひとまず厩舎に連れて帰り、次の出走レースを検討する前に、彼女の様子を見たいと思います」。
By Scott Burton
[Racing Post 2017年5月23日「Goldikova's daughter Terrakova too strong as Treve's sister disappoints」]