海外競馬ニュース 2017年06月22日 - No.24 - 4
障害リーディングジョッキーのダヴィッド・コタン騎手が引退(フランス)[その他]

 11年間の騎手生活で3回障害リーディングジョッキーに輝き、およそ800勝を果たしたダヴィッド・コタン(David Cottin)騎手(27歳)は6月11日、オートゥイユ競馬場で突然引退を発表した。

 コタン騎手はその日唯一、オートゥイユ大ハードル競走(G1)でブルードラゴン(Blue Dragon)に騎乗した。道中ずっと先行していたが、終盤で減速し、最終的に競走中止となった。

 コタン騎手はこう語った。「パリ大障害(G1 5月21日)が開催された週末に、ブルードラゴンと一緒に最後のG1に挑もうと決心しました」。

 「残念ながら今日は全然うまくいきませんでした。以前にも増して減量に苦労していましたが、今日をもって引退する決心をしたことは誰にも言っていませんでした」。

 2006年と2007年にリーディングアマチュア騎手となったコタン騎手は、18歳のときにロングラン(Long Run)に騎乗して2008年カンバセール賞(G1)を制し、G1初勝利を果たして競馬界に衝撃を与えた。なお、当時ギヨーム・マケール(Guillaume Macaire)調教師に管理されていたロングランは、その後英国に移籍してチェルトナムゴールドカップ(G1)で優勝することとなる。

 コタン騎手は、「ロングランはいつまでも私の心に刻まれる馬となるでしょう。ジェミックス(Gemix)は信じられないほど素晴らしい感動を与えてくれましたし、一番最近では偉大なチャンピオン馬ブルードラゴンに騎乗することができました。完璧であること、そして優勝することが大好きでした。そしてそれらのことが、騎手生活を通じて私をやる気にさせました」。

 最近調教師試験に合格したコタン騎手は、シャンティイと父フィリップ(Philippe)の調教拠点であるアンディニエ(フランス西部)で調教活動を始める予定である。

By Scott Burton

[Racing Post 2017年6月12日「French ace Cottin calls it a day at 27 to concentrate on training」]