香港のスター馬ガンピット(Gun Pit)は左前肢の球節に骨片が見つかったために、引退することとなったと、サウスチャイナモーニングポスト紙(South China Morning Post)が報じた。
豪州産のガンピット(7歳 父ドバウィ)は、2014年から2015年にかけてシャティン競馬場のオールウェザーのレースで7戦7勝していたが、昨年は勝鞍がなかった。
キャスパー・ファウンズ(Caspar Fownes)調教師は、ガンピット(鹿毛・せん馬)をアルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1)に出走させようとしていた。同馬は昨年同レースで2着となり、ドバイワールドカップ(G1)では12着となっていた。今年もドバイワールドカップに挑戦して雪辱を果たすつもりだった。
同調教師はこう語った。「ガンピットはもっと多くの活躍をするはずだったので残念です。本当に勇敢な馬で、素晴らしい気性を持つ愛すべき馬でした。厩舎スタッフは皆、彼がいなくなって寂しく思うでしょう。ダートレースでワクワクさせてくれる馬でしたが、ドバイと日本では不運にも彼の本当の実力を見せることができませんでした」。[訳注:2015年チャンピオンズカップ(G1 中京競馬場)では最下位となった]。
「左前肢の球節はひどい状態ですので、私たちは骨片の除去手術を受けさせて引退後の受入れ先を見つける決心をしました。ガンピットの馬主チェン・チャン-ワー(Cheng Chung-wah)氏は親しい友人であり、私たちはガンピットを出走させることで多くの喜びを共にしました」。
ガンピットの通算成績は28戦8勝(2着3回、3着1回)である。A・スミートン(A. Smeaton)氏により生産され、母はマジックトリ(Magic Tori 父アリロイヤル)。同馬は2012年ニュージーランドブラッドストック社(New Zealand Bloodstock)のレディトゥランセール(Ready To Run Sale)において、マイケル・ステッドマン・ブラッドストック社(Michael Stedman Bloodstock)により20万5,000ドル(約2,358万円)で落札され、チャン-ワー氏に所有された。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約115円)
[bloodhorse.com 2017年2月14日「Hong Kong Star Gun Pit Retired」]