ジョン・ブリジャー(John Bridger)調教師は、人気ある高齢競走馬メガララ(Megalala)が17歳となった今年も現役を続けるかもしれないことを明らかにした。
メガララは昨年10月、ウィンザー競馬場のレースで失速して最下位となった。そのため、平地シーズン終了時に引退すると思われていた。しかし、同馬が例年通り冬の休養明けにブリジャー厩舎(ハンプシャー州)に戻ってきたとき、関係者たちは現役続行について最終決定するつもりだ。
メガララの競走成績は通算148戦20勝(ハードル競走1戦を含む)。2016年にリングフィールド競馬場において直近の勝利を達成したことで、同馬は第2次世界大戦以来で最高齢の平地競走優勝馬となった。
時を遡れば、同馬は2006年に17戦目となるブライトン競馬場のクレーミング競走で初勝利を挙げ、5歳で未勝利を脱した。その後、海辺の同競馬場でさらに5勝して、多くの成功を収めた。
メガララは2月末までにいつもの自分らしさを取り戻せば、これからも成績を伸ばすチャンスがあるかもしれない。
ブリジャー調教師は1月2日にこう語った。「人々はメガララを引退させるように言い続けていましたが、私たちには彼はこれまでと全く変わっていないように見えます。3月にいつもと同じように活気ある様子であれば、良いレースができるでしょう。私たちはその時に最終的な決定を行うでしょう。彼は11月以来、昼間は囲い放牧場に出ていて、夜に馬房に連れ戻していました。メガララは春になれば例年どおり、2歳馬を率いてくれるに違いありません」。
「彼のような高齢馬の場合、調子が安定するのを待つものなのでしょうが、彼は驚くべき回復力のある馬です。今年が自らの最高齢平地勝利記録を更新する最後のチャンスとなるでしょう。すぐにレースに出走できるぐらい状態が良いのであれば、柔らかい馬場を得意としているので、2月末に出走させたいと思います」。
なおメガララは17歳で優勝したとしても、サニーサマーズ(Sonny Somers)には及ばない。サニーサマーズは1980年、18歳で障害レースを2勝した。
By David Milnes
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[Racing Post 2018年1月2日「Record-breaking veteran Megalala could yet race on at age of 17」]