サウジアラビアで世界最高賞金レースを施行する計画について、より詳しい情報が発表された。来年2月にキング・アブドゥルアズィーズ競馬場(首都リヤド)で開催予定の第1回キング・アブドゥルアズィーズ・ホースチャンピオンシップにおいて、"世界最高賞金レース"はメインレースとして施行される見込み。この日全体の賞金総額は2,900万ドル(約31億9,000万円)に達するかもしれない。
メインレース(ダート約2000m)は、総賞金1,500万~2,000万ドル(約16億5,000万~22億円)を提供することとなり、中東の最高額賞金レースであるドバイワールドカップ(G1 メイダン競馬場)の総賞金を上回ると予測されている。
サウジアラビア馬術クラブ(Saudi Arabian Equestrian Club)は、ドバイワールドカップデーの各競走の前哨戦を施行するスーパーサタデーのコンセプトに倣い、この大規模な競馬開催日に先立ってステップレースを施行することを望んでいる。
同クラブの事務総長のサレーハ・アル-ハマディ(Saleh Al-Hammadi)氏は、キング・アブドゥルアズィーズ・ホースチャンピオンシップの統轄マネージャーを務める。同氏はアラブニュース(Arab News)に対してこう語った。「この開催日に8~10競走を施行するでしょう。メインレースの総賞金は1,500万~2,000万ドル(約16億5,000万~22億円)となる見込みです。現在世界最高賞金レースとされているペガサスワールドカップ(G1 ガルフストリームパーク競馬場)の総賞金は1,600万ドル(約17億6,000万円)ですが、馬を出走させるために関係者がそれぞれ100万ドル(約1億1,000万円)を支払いますので、形式が異なります。メインレース以外の各競走では少なくとも100万ドル以上の賞金を提供することを検討しています」。
サウジアラビアはつい最近、世界最高賞金レース開催の争いに名乗りを上げた。
そのタイトルを長く保有していたドバイワールドカップは、総賞金1,000万ドル(約11億円)を提供しており、伝統的な出走登録の形式のレースとしては今でも最高賞金額を誇っている。
ペガサスワールドカップは総賞金1,600万ドルを提供することで、世界最高賞金レースの座を奪ったが、このレースの出走馬関係者は出走枠を購買しなければならない。ジ・エベレスト(ランドウィック競馬場)も出走登録においてこれと同様の形式を採用し、出走馬は1,000万豪ドル(約8億5,000万円)の賞金プールを巡って競い合う。
By Richard Birch
(1ドル=約110円、1豪ドル=約85円)
[Racing Post 2018年4月14日「Organisers reveal more details for world's richest race at Riyadh track」]