海外競馬ニュース 2018年05月17日 - No.18 - 4
馬主ジョン・マグニア氏が出品した名画、約173億円で落札(アメリカ)[その他]

 5月14日、ジョン・マグニア氏がサザビーズ社のオークションに出品したイタリアの画家アメデオ・モディリアニによる裸婦像が、1億5,720万ドル(約172億9,200万円)で落札された。
 
 クールモアのパートナーであるマグニア氏は、このオークション(ニューヨークで開催)に姿を現さなかった。同氏は2003年、この名画『(体の左側を下にして)横たわる裸婦』を2,700万ドル(約29億7,000万円)弱で購買したが、それから価値は高騰し、史上最高の落札予想額がついていた。

 この名画はサザビーズ社の274年の歴史における最高落札額を更新した。しかし別のモディリアニの絵画(裸婦像)が2015年に樹立した落札額1億7,000万ドル(約187億円)を超えることはなかった。

 この名画を巡るセリは、1億2,500万ドル(約137億5,000万円)から始まり1億4,000万ドル(約154億円)に達したころに停滞し、その後は5人ほどで競り合い、「慎重なセリだ」という声もあった。

 この油彩画(1917年制作)は、昨年11月に、これまでの絵画の落札価格として史上最高額の4億5,000万ドル(約495億円)で購買されたレオナルド・ダ・ビンチの『サルバトール・ムンディ』に遠く及ばなかった。なお『サルバトール・ムンディ』の落札予想額は1億ドル(約110億円)だった。

 この名画はマグニア氏の手を離れたが、同氏は6月の英ダービーの出走予定馬リストにまだ残っている3歳馬アメデオモディリアニ(Amedeo Modigliani)を所有し続けている。

By Andrew Wilsher

(1ドル=約110円)

[Racing Post 2018年5月15日

「John Magnier's Modigliani masterpiece sells for $157 million」]