フランスのラテスト-ド-ビュック競馬場でエクスペクティングトゥフライ(Expecting To Fly H.-A. パンタール厩舎)が勝利を達成し、ゴドルフィン(モハメド殿下の競馬事業体)に世界5,000勝目をもたらした。
モハメド殿下が自家生産馬と購買馬の中から選り抜きの約60頭を集めて厩舎を設立してから25年8ヵ月が経っていた。
ゴドルフィンは世界四大陸の14ヵ国で勝鞍を挙げている。初勝利は、1992年12月24日にカットウォーター(Cutwater)がナドアルシバ競馬場の未勝利戦を制したことでもたらされた。
以後、ゴドルフィンは世界中で勝鞍を積み重ね、現代有数の名馬を所有してきた。
モハメド殿下が特に好んだ馬で、レーシングポストレーティング(RPR)が高いのは、バランシーヌ(Balanchine)、ラムタラ(Lammtarra)、スウェイン(Swain)、カイフタラ(Kayf Tara)、デイラミ(Daylami)、ファンタスティックライト(Fantastic Light)、マークオブエスティーム(Mark Of Esteem)、サキー(Sakhee)、ドバイミレニアム(Dubai Millennium)である。しかし、これらの馬は記憶に残る勝利を挙げた数々の傑出馬のわずか一握りにすぎない。さらに、ドバイミレニアムの産駒ドバウィは自身もクラシック勝馬であるが、今では世界を代表する種牡馬の1頭となっている。
ゴドルフィンは1,000勝達成までに13年を要した。しかしその7年後には、サーティファイ(Certify)が2,000勝を達成した。このときサーティファイに騎乗していたミカエル・バルザローナ騎手は、ゴドルフィンの歴史において特別な役目を果たしている。なぜなら、同騎手は3,000勝目も4,000勝目も優勝馬の手綱を取っていたからだ。
ゴドルフィンは、G1馬273頭を送り出した。その中には、英ダービー優勝馬2頭(ラムタラとマサー)、ドバイワールドカップ優勝馬9頭、ブリーダーズカップ優勝馬6頭、豪州のコーフィールドカップ優勝馬1頭、香港国際優勝馬4頭、日本の安田記念優勝馬1頭(ハートレイク)が含まれる。
5,001勝目はすぐに達成された。同じ日にソールズベリー競馬場で、ウィンズオブファイア(Winds Of Fire チャールズ・アップルビー厩舎)が優勝している。
By Andrew Scutts
[Racing Post 2018年8月17日「Godolphin notch 5,000th success with French win」]