9月15日、米国の"ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"の最初のレースであるイロコイS(G3 2歳限定 約1700m)がチャーチルダウンズ競馬場で施行される。
"ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー" は2013年から、対象レースの1着~4着馬にポイントを与え、フルゲート20頭のケンタッキーダービー(G1 約2000m)への優先出走権を付与してきた。2019年ケンタッキーダービーは5月4日(土)に施行予定。
米国の"ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"には基本的に変更はなく、昨年と同様に35レースが対象とされ、期間により"プレップシーズン"と"チャンピオンシップシリーズ"に分けられている。
"プレップシーズン(9月中旬~2月中旬)"は19レースからなる。イロコイSはその最初のレースである。"プレップシーズン"では1着~4着馬にそれぞれポイント「10-4-2-1」が付与される。ただし、BCジュヴェナイル(G1)は例外であり、この競走の1着~4着馬には2倍のポイント「20-8-4-2」が付与される。今年のBCジュヴェナイル(約1700m)は11月2日にチャーチルダウンズ競馬場で施行される。
"チャンピオンシップシリーズ(2月中旬~4月中旬)"は16レースからなり、3歳馬の勢力図を一層明らかにする。前半のレースのほとんどでは1着~4着馬にポイント「50-20-10-5」が付与される。一方、重要なレースであるUAEダービー(G2)、ルイジアナダービー(G2)、フロリダダービー(G1)、ウッドメモリアルS(G2)、ブルーグラスS(G2)、サンタアニタダービー(G1)、アーカンソーダービー(G1)では、1着~4着馬にポイント「100-40-20-10」が付与される。
欧州と日本で実施されている"ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"は、これらの地域から遠征してくるかもしれない馬に出走枠を与えるシリーズであり、いくつかの微調整が行われた。
"ヨーロピアン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"は7レースからなる。前回の最終レースはバラドンS(ニューキャッスル競馬場)だったが、今回はカーディナルコンディションS(AW 約1600m 4月11日)に替わる。
"ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"は1レース追加されて4レースが対象となる。このシリーズは今後、中山競馬場の伏竜S(1800m 3月下旬)でクライマックスを迎えることになる。このレースの1着~4着馬にはポイント「40-16-8-4」が付与される。また、チャンピオン2歳馬の決定戦と言われる川崎競馬場の全日本2歳優駿(12月19日)の1着~4着馬へ付与されるポイントは、これまでの「10-4-2-1」から2倍の「20-8-4-2」に引き上げられる。
チャーチルダウンズ競馬場は7年連続で"ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー"のポイント制を用いてケンタッキーダービーへの出走馬を決定することになる。
"ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーオークス"も30レースを対象としたポイント制で実施される。チャーチルダウンズ競馬場で9月15日に施行されるポカホンタスS(G2)が最初のレースとなる。
By Blood-Horse Staff
[bloodhorse.com 2018年9月12日「No Changes to Main Road to the Kentucky Derby Series」]