マイケル・テイバー(Michael Tabor)氏、スーザン・マグニア(Susan Magnier)氏、デリック・スミス(Derrick Smith)氏が所有したG1馬メンデルスゾーン(Mendelssohn 父スキャットダディ)は競走生活から引退し、2019年にクールモアの米国の拠点であるアシュフォードスタッド(Ashford Stud)で供用される。
2016年キーンランド9月1歳セールにおいてM・V・マグニア氏により最高価格の300万ドル(約3億4,500万円)で落札されたメンデルスゾーンは、欧州のエイダン・オブライエン厩舎に入り競走生活を始めた。2歳のときに米国に"逆輸出"され、2017年BCジュベナイルターフ(芝G1)で見事な勝利を収めた。
メンデルスゾーンはその後、3歳初戦となるパットンS(ダンダーク競馬場)でさらなる勝利を決めた。そしてドバイに遠征して挑んだUAEダービー(G2)で、驚異的な18½馬身差の勝利を達成し、トラックレコードを打ち立てた。
クールモア米国のマネージャーであるダーモット・ライアン(Dermot Ryan)氏はこう語った。「私たちのチームは全員、メンデルスゾーンが1歳のとき、初めて見た途端に大好きになりました。そして非常に見栄えのいい馬に成長して戻ってきました」。
ケンタッキー州のクラークランド牧場(Clarkland Farm)で生産されたメンデルスゾーンは、2016年の年度代表繁殖牝馬となった母レスリーズレディ(Leslie's Lady 父トリッキークリーク)の第11仔である。メンデルスゾーンは、現役時代にG1を制した優良種牡馬イントゥミスチーフ(Into Mischief)とエクリプス賞を4回受賞した名牝ビーホルダー(Beholder)の半弟である。
ライアン氏はこう付言した。「ここで供用されていたスキャットダディの産駒であり、イントゥミスチーフとビーホルダーの半弟であることで、これ以上良い血統は求められないでしょう。BCジュベナイルターフ(デルマー競馬場)とUAEダービーを制したときには驚くべき才能を見せつけました。彼はこの秋、とりわけトラヴァースS(G1)やジョッキークラブゴールドカップS(G1)などで負けはしたものの素晴らしいレースをしました。私たちはすでに多くの種付けの問合せを受けています。かなり人気のある種牡馬となるに違いありません」。
メンデルスゾーンは2019年、種付料3万5,000ドル(約403万円)で供用される。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約115円)
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[bloodhorse.com 2018年12月1日「Mendelssohn Retires to Coolmore America」]