メゾンラフィット競馬場は、洪水被害があまりにも深刻な場合は、英1000ギニー(G1)と英2000ギニー(G1)のトライアル競走の施行を断念せざるを得ないかもしれない。
フランスギャロ(France Galop)は、メゾンラフィット競馬場のシーズン最初の2開催をドーヴィル競馬場に移す代替案があることを発表した。メゾンラフィット競馬場(パリ北西部郊外)はセーヌ川の堤防損壊を受けて芝コースが浸水している(この6ヵ月間で2度目)。もし芝コースの状態が回復しなければ、4月9日に予定されている重要なアンプリューダンス賞(G3)とジェベル賞(G3)は、ドーヴィル競馬場で施行されることになる。
メゾンラフィット競馬場のフランク・ルメストル(Frank Le Mestre)場長はこう語った。「スケジュール通りにシーズンを開始できるかどうかは、今後2週間の降水量と気温に掛かっています。現時点では何も言えません。この件については2月15日に再び発表を行います。昨年6月にセーヌ川が氾濫したときにも、メゾンラフィットの開催はドーヴィルに移されました。今回もまたそのようなことが必要となれば、私たちにとって大きな打撃となるでしょう」。
アンプリューダンス賞と英1000ギニー(ニューマーケット)の両方で優勝したのは、直近では2008年のナタゴラ(Natagora)である。一方、スペシャルデューティ(Special Duty)はその2年後、シーズン初戦となったアンプリューダンス賞で敗れたあとに英1000ギニーを制した。
2017年にはジェベル賞を制したアルウケア(Al Wukair)が英2000ギニー(ニューマーケット)で3着となった。現在、無敗のセークリッドライフ(Sacred Life)には英2000ギニー優勝に34倍のオッズが付けられている。関係者たちは、セークリッドライフをジェベル賞に出走させてから、春に英2000ギニー挑戦のために英国へ遠征することを予定している。
By Scott Burton
[Racing Post 2018年2月3日「Guineas trials could move to Deauville as flood clear-up begins」]