フランスギャロ(France Galop)は2月15日、パリのシャンゼリゼ大通りが今年、初めて市街で開催される競馬の舞台となるかもしれないと示唆した。これによって、私たちがよく知るいつもの"凱旋門"の光景ではなく、本物の凱旋門を背景にした競馬が見られるかもしれない。
世界中の街で競馬開催を行おうとしているシティレーシング社(City Racing)がこのイベントの開催を正式に発表できるようになるまでには、解決すべき問題がいくつかある。しかし、関係機関との友好協定はすでに結ばれている。
フランスギャロは年始からシティレーシング社と共に取り組んでいるようだ。このイベントは実現可能となれば、競馬施行規程の下で正式に競馬開催として認可されるだろう。シャンゼリゼ委員会とパリ8区はフランスギャロのこの提案を承認している。しかし、このイベントの資金調達とプロモーションについはシティレーシング社が担当することになっている。
このイベントは9月に実現するかもしれない。凱旋門賞のトライアル競走が施行される9月16日(日)の後のいずれかの日曜日が、開催希望日とされているようだ。
昨年はロンドンのオックスフォード通りでの競馬開催が提案されていたが、ウエストミンスター特別区はそのイベントへの支持を撤回していた。そのためパリは、市街での競馬開催に関して先頭に立った。他の都市も市街での競馬開催の候補地として考えられている。そこでは、世界トップレベルの騎手が中レベルの馬に騎乗し、短距離レースで競うことになるだろう。
シャンゼリゼ大通りには人工の馬場が設置されるだろう。また、広く見通しのよいコースにするために、路上の公共物は一時撤去されるだろう。背景に有名な凱旋門があるこの大通りは、毎年自転車レース"ツールドフランス"の最終ステージとなっている。
シティレーシング社のスポークスマンであるジョンノ・スペンス(Johnno Spence)氏はこう語った。「パリは、私たちが競馬開催を考えている都市の1つです。しかし、計画を進める前に交渉しなければならないことがまだ多数あります」。
By Jon Lees
[Racing Post 2018年2月15日「Allez France! Paris in pole position to host first street racing event」]