ダートと芝の両方でG1を制したヨシダ(Yoshida)の2019年の初戦は、再び芝のレースとなる。同馬は総賞金700万ドル(約7億7,000万円)のペガサスワールドカップターフ(芝G1 1月26日 ガルフストリームパーク競馬場)への出走を予定している。
ペガサスワールドカップターフ(約1900m)は、総賞金900万ドル(約9億9,000万円)のペガサスワールドカップ(ダートG1 約2000m)の開催日(全9レース うち6レースは重賞)に施行される。この日の賞金総額は1,712万5,000ドル(約18億8,375万円)に上る。
ヨシダの共同馬主ウィンスターファームは、フロリダダービー(G1)優勝馬のオーディブル(Audible トッド・プレッチャー厩舎)も共同所有している。同馬は2019年の初戦としてペガサスワールドカップに出走予定。
ウィンスターファームの会長兼CEOのエリオット・ウォルデン(Elliott Walden)氏は1月4日にこう語った。「私たちは、ダートあるいは芝のどちらのレースにヨシダを出走させるか話し合いました。ヨシダの素晴らしい点は、ダート・芝の両方でG1を制していることです。もう1つのレースにオーディブルを出走させたいと思っていたので、ヨシダが参戦できる芝レースが新設されていて良かったです」。
ノーザンファーム生産のヨシダは1歳のとき、2015年日本競走馬協会(JRHA)セレクトセールにおいて9,400万円で購買された。その後殿堂入りトレーナーのビル・モット調教師に管理され、現在のところ12戦して賞金158万9,770ドル(約1億7,487万円)を獲得している。
ヨシダは2017年ジェームズWマーフィーS(L ピムリコ競馬場)で優勝し、ブラックタイプ勝馬となった。また、2017年ヒルプリンスS(芝G3)、2018年オールドフォレスターターフクラシックS(芝G1)を制し、9月に初めてのダート戦となったウッドワードS(G1 サラトガ競馬場)で優勝した。
直近では、BCクラシック(G1)で4着となったが、優勝馬アクセラレイト(Accelerate)との着差は2馬身もなかった。アクセラレイトと2着だったガンナヴェラ(Gunnevera)はいずれもペガサスワールドカップを目指す。
ウォルデン氏はこう続けた。「ヨシダはBCクラシックで健闘しました。11月に短期間の放牧に出し、その後調教を再開しています。ペイソンパーク調教場で3本の追い切りを行い、ビルは彼に大変満足しています。彼は成長し続けており、私たちは彼の今年の活躍を期待してワクワクしています。信じられないほど優秀な馬で、初めて調教した時から素質がありました」。
ヨシダは直近の調教(12月30日 ペイソンパーク)において、1/2マイルを49秒3/5で走った。
ペガサスワールドカップターフの他の出走予定馬は以下のとおりである。
・アエロリット:サンデーレーシングの日本のG1馬
・カタパルト(Catapult):エディリードS(芝G2)とデルマーマイルH(芝G2)の優勝馬。BCマイル(芝G1)で2着。アクセラレイトと同じジョン・サドラー厩舎。ウッドフォードレーシング社所有。
・マジックワンド(Magic Wand):英国のG2馬。米国でのデビュー戦となったBCフィリー&メアターフ(芝G1)で4着。クールモア関係者が所有。
ウォルデン氏はこう付言した。「とてもワクワクしています。ストロナックグループ(Stronach Group)が競馬界で成し遂げようとしていること、そして彼らがこれまでとは異なる挑戦を提唱してきたことを称賛します。とにかく参加したいと思っています。数年前にペガサスワールドカップが創設されたのは、素晴らしいアイデアです。このレースはそれ以来、進化を続けています」。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2019年1月4日「Yoshida Newest Contender For Pegasus World Cup Turf」]