米国競馬殿堂博物館(National Museum of Racing and Hall of Fame ニューヨーク州サラトガスプリングス)は、7月20日(土)から特別展『競馬における女性(Woman in Racing)』を開催する。
同博物館は、この特別展を資金面で支援したエドワード・P・エヴァンス基金(Edward P. Evans Foundation)に謝意を表した。1世紀以上前からサラブレッド競馬界で活躍してきた女性の役割を詳しく伝えるために、この展覧会は企画された。
この特別展では、芸術作品・写真・マルチメディア作品(収蔵作品あるいはレンタル)が展示される。過去の女性の開拓者・先駆者の栄誉を称えると同時に、現在活躍する女性の馬主・生産者・騎手・調教師・役員・メディア関係者等に賛辞を贈る。
展示品は以下のとおりである。
・ 競馬界における女性初の快挙をまとめた年表。
・ 先駆者的な女性ジョッキー、ワンサ・デイヴィス(Wantha Davis)騎手のキャリアにまつわる芸術作品。
・ アンブライドルドが優勝した1990年ケンタッキーダービー(G1)で馬主フランセス・ジェンター(Frances Genter)氏が被っていたピルボックス帽。
・ 殿堂入りジョッキーのジュリー・クローン(Julie Krone)騎手がコロニアルアフェア(Colonial Affair)で1993年ベルモントS(G1)制覇という歴史的偉業を成し遂げたときのアイテム。
・ 女性で初めて調教師免許を取得したメアリー・ハーシュ(Mary Hirsch)調教師が手にした1936年の第1回ダイアナハンデキャップのトロフィー。
・ 競馬殿堂入りを果たしたすべての女性にまつわる芸術作品やポートレート。その中には2019年に殿堂入りするグラディス・ミルズ・フィップス(Gladys Mills Phipps)氏、ヘレン・ヘイ・ホイットニー(Helen Hay Whitney)氏、メアリールー・ホイットニー(Marylou Whitney)氏にまつわる作品も含まれる。
また、体験型展示において、来館者は多くのレース映像と短編映画を見ることができる。
By Blood-Horse Staff