ビューティージェネレーション(Beauty Generation ジョン・ムーア厩舎)は1月20日、スチュワーズカップ(G1)を楽勝した。このレースにおいて、鞍上のザック・パートン騎手は鞭を使う必要がなかった。
世界最高レーティングのマイラーである同馬は、勢いよく発走し、向こう正面では後続馬を1馬身以上引き離して先頭に立っていた。コーナーを回って直線に入ったとき、パートン騎手は勝利を手にするために同馬を追い始めた。
パートン騎手は残り1ハロン(約200m)でもしものときのために鞭を取り出していたが、その後½ハロン(約100m)走ったところで大きく差を広げていたので鞭の出番はなかった。
レーティング127のビューティージェネレーションは、香港競馬史上最高レーティングを獲得している2頭のうちの1頭である。もう1頭は、同じくジョン・ムーア調教師が管理した伝説的な馬エイブルフレンド(Able Friend)。ビューティージェネレーションの関係者は、同馬の国際的評価を確実にしたいと考えており、ドバイやロイヤルアスコット開催への遠征をほのめかしている。
ムーア調教師は、「ビューティージェネレーションは数々の競走馬の中でも最高です」と述べた。"数々の競走馬"の中には、自らが手掛けたエイブルフレンドや香港の最多賞金獲得馬ヴィヴァパタカ(Viva Pataca)が含まれている。
ビューティージェネレーションの次の目標は2月のクイーンズシルヴァージュビリーカップ(G1)であり、シーズン末の主な目標は4月のチャンピオンズマイル(G1)である。
ムーア調教師は、「チャンピオンズマイルを優勝したら、その後安田記念に向かわせるか、あるいは来シーズンに備えて休養を取らせるかは、馬主のパトリック・クオック(Patrick Kwok)氏が判断するでしょう」と語った。
同調教師はスチュワーズカップを振り返り、最大のライバルとしてコンテ(Conte ジョン・サイズ厩舎)を挙げた。進化しつつあるコンテはG1初挑戦だったが、ジョアン・モレイラ騎手を背にビューティージェネレーションを追跡し、粘り強いチャレンジを仕掛けてきた。しかし、優勝馬と対等な実力を見せることはできなかった。
コンテは2着を確保し、サザンレジェンド(Southern Legend)はその短頭差の3着となった。しかし単勝1.1倍のビューティージェネレーションはこの2頭を3馬身も退け、自らが別格であることを証明した。
シルヴェスター・デソウサ騎手が騎乗したパキスタンスター(Pakistan Star)は、6頭立てのこのレースで4着となった。同騎手は「良いレースをしましたが、今の彼にとってマイルは短すぎました。誰もが年を取ります」と語った。
By Stuart Riley
[Racing Post 2019年1月20日「Hands and heels only: world's best miler Beauty Generation cruises home」]