アメリカグレード競走委員会(American Graded Stakes Committee)は12月20日、2020年重賞競走リストを公開し、G1に昇格するレースはないが、G1・4レース(カリフォルニア州3レース/ニューヨーク州1レース)がG1格付を失うと発表した。
カリフォルニア州では、サンタアニタパーク競馬場で施行されるシャンデリアS、サンタアニタオークス、サンタアニタスプリントチャンピオンシップSがG2に降格する。
2019年シャンデリアSを制したのは、デルマーデビュタントS(G1 デルマー)やスターレットS(G1 ロスアラミトス)も優勝したバスト(Bast)である。
2019年サンタアニタスプリントチャンピオンシップSでは、オマハビーチ(Omaha Beach)とシャンスロット(Shancelot)が1~2着となった。2018年と2017年は、後に最優秀スプリンターに選ばれるロイエイチ(Roy H)が優勝した。
ニューヨーク州では、ヴォスバーグSが唯一G2に降格となった。この2年間はインペリアルヒント(Imperial Hint)がこのレースを制している。
これにより、BCスプリント(G1)の2つの主要ステップレース(サンタアニタスプリントチャンピオンシップSとヴォスバーグS)が降格することになる。
アメリカグレード競走委員会は12月中旬、ケンタッキー州レキシントンで米国のステークス競走844レース[総賞金7万5,000ドル(約825万円)以上]のレビューを行い、そのうち448レースに重賞格付を与えた(2019年より2レース減少)。その内訳は、G1・99レース、G2・135レース、G3・214レースである。
2020年にG2に昇格するG3競走は以下のとおり。
フォートマーシーS(ベルモントパーク)
ペナインリッジS(ベルモントパーク)
ピルグリムS(ベルモントパーク)
エッジウッドS(チャーチルダウンズ)
パットデイマイルS(チャーチルダウンズ)
バーボンS(キーンランド)
ジョーヘルナンデスS(サンタアニタ)
2020年にG3に降格するG2競走は以下のとおり。
ガゼルS(アケダクト)
ポカホンタスS(チャーチルダウンズ)
ホーリーブルS(ガルフストリーム)
モンマスS(モンマスパーク)、
コナゴールドS(サンタアニタ)
サンルイスレイS(サンタアニタ)
2020年にG3に昇格するステークス競走は以下のとおり。
ベルモントターフスプリント招待S(ベルモント)
ランハッピーS(ベルモント)
ドッグウッドS(チャーチルダウンズ)
ルイジアナS(フェアグラウンズ)
キトゥンズジョイS(ガルフストリーム)
チャレンジャーS(タンパベイダウンズ)
2020年にリステッド競走に降格するG3競走は以下のとおり。
アメリカンダービー(アーリントンパーク)
アーリントンメイトロンS(アーリントンパーク)
ハンシンカップ(アーリントンパーク)
オールアメリカンS(ゴールデンゲート)
ハッチソンS(ガルフストリーム)
オーシャンポートS(モンマスパーク)
2020年に重賞格付けの資格を得られなかったレースは以下のとおり。
アメリカンセントレジャーS(アーリントンパーク)
マイアミマイルS(ガルフストリーム)
オールドハットS(ガルフストリーム)
サーシャックルトンS(ガルフストリーム)
ドナルドルヴィンメモリアルS(パークスレーシング)
マウンテンビューS(ペンナショナル)
アルカディアS(サンタアニタ)
クロッカーズコーナーS(サンタアニタ)
ランダルースS(サンタアニタ)
ロサンジェルスS(サンタアニタ)
サンペドロS(サンタアニタ)
サンタアニタジュベナイルS(サンタアニタ)
サザントゥルースS(サンタアニタ)
By Jay Privman
[drf.com 2019年12月20日「Four stakes in California, New York lose Grade 1 status for 2020」]