海外競馬ニュース 2020年12月02日 - No.47 - 2
愛2000ギニー優勝馬シスキン、社台SSで種牡馬入り(日本)[生産]

 今年の愛2000ギニー(G1)優勝馬シスキンは、北海道の社台スタリオンステーションにて種付料350万円で供用される。

 シスキン(父ファーストディフェンス)は、オーナーブリーダーのカリド・アブドゥラ殿下により生産・所有された。シスキンの種牡馬所有権が非公表のグループに売却されたことは6月に発表されていた。その噂はシスキンが無敗の2歳シーズンを終えたころからしばらく広がっていた。

 勝利経験のあるバードフロウン(Bird Flown 父オアシスドリーム)の第2仔であるシスキンは昨年、2歳シーズンをフェニックスS(G1)優勝で締めくくった。今年は、バリードイル勢が多く出走する愛2000ギニー(カラ)でその一頭であるバチカンシティ(Vatican City)を撃退してクラシック優勝を決めた。

 シスキンは、以前ジャドモントファームで供用されていた種牡馬ファーストディフェンスの最も優秀な産駒である。ファーストディフェンスも現役時代にフォアゴーS(G1 サラトガ)を制してG1優勝を果たしており、2016年末にサウジアラビアに売却された。

 ファーストディフェンス(父アンブライドルズソング)の母オネストレディはG1馬のチェスターハウスとエンパイアメイカーの半姉妹であり、自らもG1馬である。ファーストディフェンスは種牡馬としてシスキンの他に2頭のG1馬を送り出している。それはジャドモントファーム所有のクローズハッチズ(Close Hatches)とアントノエ(Antonoe)である。

 ジャー・ライアンズ調教師に管理されたシスキンは、サセックスS(G1 グッドウッド)でモハーサーの3着、ムーランドロンシャン賞(G1 ロンシャン)でペルシアンキングの4着という活躍も見せている。そしてBCマイル(G1 キーンランド)で9着となって競走生活を終えた。

 シスキンは、日本の一流種牡馬であるロードカナロアやハーツクライ、そしてBCターフ(G1)優勝馬ブリックスアンドモルタルなどのいる輝かしい種牡馬群の仲間入りを果たす。

By Kitty Trice

[Racing Post 2020年11月25日「Irish 2,000 Guineas hero Siskin to stand at Shadai Stallion Station」]