G1・4勝馬イリデッサ(Iridessa)は故障を発症したことで引退し、日本で繁殖入りするために売却された。
シャンタル・レガラド-ゴンザレス(Chantal Regalado-Gonzalez)氏が所有し、ジョセフ・オブライエン調教師が手がけたイリデッサ(牝4歳)は、父ルーラーオブザワールド(Ruler Of The World)の代表産駒としていくつかの大レースで番狂わせを演じた。
オブライエン家が経営するウィスパービュートレーディング社(Whisperview Trading)の生産馬であるイリデッサは、2歳時にフィリーズマイル(G1)を制覇。3歳時にはプリティーポリーS(G1) でマジックワンド(Magic Wand)を退け勝利すると、メイトロンS(G1)でもハモーサ(Hermosa)を抑えて優勝した。加えてBCフィリー&メアターフ(G1)も制覇し、目まぐるしい3歳シーズンを締めくくった。
同馬の引退を受け、馬主のスポークスマンは次のようにコメントしている。
「2月6日に、アイルランドからとても残念な知らせを受けました。イリデッサは馬房内で何かに脚をぶつけ、腱を損傷してしまいました。最悪の事態は免れましたが、おそらく1年間は休養が必要です。オブライエン調教師によれば、たとえ回復しても、本来の走りを取り戻せるかは分からないとのことでした」。
「そのため、彼女を引退させ日本に売却することが決まりました。あらゆることが1日の間に目まぐるしく起きて落胆していますが、彼女が日本のトップブリーダーのもとに行くのは喜ばしいことです」。
「イリデッサは昨年大きく成長し、最後はブリーダーズカップ開催でも勝ってくれました。今年は牝馬だけでなく牡馬も相手に、素晴らしい勝負をしてくれるだろうと期待していました」。
By Bloodstock World Staff
[Racing Post 2020年2月8日「Gallant Group 1 star Iridessa sold on for breeding career in Japan」]