ミルコ&クリスチャン・デムーロ兄弟は5月23日、揃ってクラシック競走を制覇した。弟のクリスチャンはトウキョウゴールド(小林智厩舎)とコンビを組み伊ダービー(G2 カパンネッレ)を制したことで、先に東京で勝利を挙げていた兄ミルコに追いついた。
まずミルコ・デムーロ騎手が優駿牝馬(G1 東京)でユーバーレーベン(父ゴールシップ 母マイネテレジア 母父ロージズインメイ 半兄G2・3着馬マイネルファンロン)に騎乗して1馬身差の勝利を決めた。それはデムーロ家にとって素晴らしい日曜日の始まりとなった。
前の週にクールサンバで仏1000ギニー(G1 ロンシャン)を制したばかりのクリスチャン・デムーロ騎手は、伊ダービーでトウキョウゴールドに騎乗して楽勝し、さらに実力を見せつけた。トウキョウゴールドはケンダルジャンにとって14頭目の重賞優勝産駒となった。
トウキョウゴールドは昨年9月にブクト牧場賞(L クラオン)を制した。そして今年4月のノアイユ賞(G3 ロンシャン)では、仏ダービー(G1)の有力候補チェシャーアカデミー(父フリントシャー)の4着となった。吉田照哉氏所有のリステッド勝馬ビアンカローザ(Biancarosa 父ダラカニ)の第5仔で、クリテリウムドサンクルー(G1)3着馬ノッテビアンカ(Notte Bianca)の全弟である。
ビアンカローザは、ロランド(Rolando)や伊G3勝馬ローザデルドバイ(Rosa Del Dubai)など3頭のステークス勝馬の半姉である。またローザデルドバイは母として、伊オークス(G2)優勝馬フォレガや伊リステッド勝馬ファウルシュール(Fa Ul Sciur)を送り出している。
ケンダルジャンは2021年シーズンを幸先の良い形で始めている。昨年の英チャンピオンS(G1 アスコット)2着馬スカレティはアルクール賞(G2 ロンシャン)とエクスビュリ賞(G3 サンクルー)を制しており、スカジノは5月にバルブヴィル賞(G3 ロンシャン)とヴィコンテスヴィジエ賞(G2 ロンシャン)で優勝している。
仏2000ギニー優勝馬ケンドールを父とするケンダルジャン(18歳)は、現在コルヴィル牧場にて種付料1万ユーロ(約135万円)で供用されている。
By Kitty Trice
(1ユーロ=約135円)