ジョッキークラブ・インフォメーション・システムズ社が発表した統計によると、カルメットファームが2020年に976万8,957ドル（約10億2,574万円）の賞金を獲得し、2年連続で北米のブリーダーズランキング（個別）の首位に輝いた。カルメットファームが生産した出走馬479頭は2,587戦336勝（2着289回、3着346回）を果たした。

　ウィンスターファームが生産した出走馬214頭は1,137戦149勝を果たして賞金923万4,344ドル（約9億6,961万円）を獲得し、同ファームは北米ブリーダーズランキングの第2位となった。また共同生産を含むランキングでは、出走馬331頭が1,851戦254勝を果たして賞金1,171万3,732ドル（約12億2,994万円）を獲得し、首位に立った。カルメットファームは共同生産を含むランキングでは、出走馬486頭が2,619戦343勝を果たして賞金986万9,125ドル（約10億3,626万円）を獲得し、第2位となった。

　歴史あるカルメットファームの所有者はブラッド・ケリー氏である。同氏はディスカウントタバコ産業で財を成し、現在はガイドブック・旅行雑誌・デジタルコンテンツで成功した出版社NC2メディアを所有している。また米国の大地主の1人でもあり、以前はテネシー州との境界線の近くにあるケンタッキーダウンズ競馬場（ケンタッキー州フランクリン）を所有していた。

　2016年エクリプス賞で北米最優秀ブリーダーに選ばれたウィンスターファームは、ケニー・トラウト（Kenny Trout）氏により所有されている。同ファームは北米のブリーダーズランキング（個別）の常連であり、2018年には賞金860万ドル（約9億300万円）を獲得し首位に輝いた。