オーストラリア血統書が発表したデータは、2020年に最多数の牝馬に種付けを行った種牡馬を明らかにしている。
首位に立ったのはクールモアのソーユーシンク(15歳 父ハイシャパラル)であり、同馬は種付料3万8,500豪ドル(約327万円)で261頭に種付けを行った。なお2019年には同じ種付料で234頭に種付けを行っていた。
ソーユーシンクに次ぐのは、種付料4万4,000豪ドル(約375万円)で237頭に種付けを行った今シーズンのリーディングファーストクロップサイアー、キャピタリストである。また、スウェッテナムスタッドのトロナドは種付料2万7,500豪ドル(約234万円)で210頭に種付けを行った。
2020年の新種牡馬の中で最多種付頭数だったのは、クールモアのジ・エベレスト優勝馬イエスイエスイエスであり、種付料3万8,500豪ドル(327万円)で205頭に種付けを行った。
プライドオブドバイが202頭に種付けを行い種付頭数ランキングで第5位の種牡馬となったことで、クールモアはこのランキングの上位5頭のうち3頭を供用していることになる。ニューゲート牧場のディープフィールドは、ちょうど200頭に種付けを行い、2020年に種付頭数が200頭の大台に乗ったもう1頭の種牡馬となった。
ソーユーシンクのG1優勝産駒には、オーストラリアンダービー(G1)優勝馬クイックシンカー、ランドウィックギニーズ(G1)優勝馬インファレンス、サラウンドS(G1)優勝牝馬ナキータジェーンなどがいる。同馬は今シーズン、産駒獲得賞金が810万豪ドル(約6億8,850万円)に上っており、G2優勝馬のペルツァー(Peltzer)やポーランド(Poland)など計6頭のステークス勝馬を送り出している。
ソーユーシンクは現役時代、とても美しい競走馬で、競馬場においてはスーパースターだった。驚異的なG1・10勝を達成しており、その中には豪州でのコックスプレート2勝、マッキノンS優勝が含まれており、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎に転厩してからはタタソールズゴールドカップを2勝し、愛チャンピオンS、エクリプスS、プリンスオブウェールズSで優勝した。
By ANZ Bloodstock News
(1豪ドル=約85円)
[Racing Post 2021年3月3日「So You Think tops Australian Stud Book with 261 mares covered in 2020」]