G1・3勝馬ミシュリフ(6歳)の種牡馬としてのキャリアは棚上げとなった。この仏ダービー(G1)優勝馬は今年初めに怪我により種付活動の開始が延期されていたが、スンベ社は"十分に回復していない"と発表したのだ。
ツイッターに投稿された声明にはこう記されていた。「ミシュリフにとっての最善策だと考え、今年は種付活動を開始しないことになりました。著しく回復していたのですが、獣医師チームは "今シーズンはすべての種付計画を中止すべきである"と助言しました」。
1月初旬にファイサル殿下の自家生産馬ミシュリフ(父メイクビリーヴ)が軽傷を負ったとの報道があった。そのとき、モンフォール&プレオー牧場(フランス・ノルマンディー)での種牡馬生活にわずかな遅れが生じるだけだと考えられていた。
しかし英インターナショナルS(G1)とドバイシーマクラシック(G1)の優勝馬であるミシュリフは種付けができるほど治癒しておらず、獣医師のからの最新のアドバイスにより今回の発表に至った。
サウジカップでも勝利を収めたミシュリフの初年度種付料は2万ユーロ(約290万円)とされる予定だった。彼はインヴィンシブルスピリットやコディアックといった有力種牡馬を送り出したファミリー(牝系)に属しており、生産者からの人気を博し、ファイサル殿下からの強いサポートも受ける予定だったと伝えられている。
ミシュリフの怪我がどのようなものであるかは公表されていないが、モンフォール&プレオー牧場のマチュー・ルフォレスティエ氏は1月に本紙(レーシングポスト紙)にこう語っている。「ミシュリフは優れた体組織を持っており、それが回復に役立っています。すべてが計画どおりに進んでいます」。
By Racing Post Bloodstock Staff
(1ユーロ=約145円)
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[Racing Post 2023年4月7日「Injury forces Mishriff's stud career to be placed on hold 'in the best interests of the horse'」]