海外競馬ニュース 2023年09月21日 - No.36 - 3
フランスギャロのドロワ事務総長、2024年からはアルカナ社の会長に(フランス)[開催・運営]

 オリヴィエ・ドロワ氏はフランスギャロ(France Galop)の事務総長の職を退き、2024年の初めにフランスのセリ会社、アルカナ社(Arqana ドーヴィル)の会長に就任する。

 アルカナ社の経営陣は再編成され、専務理事を務めるフレディ・パウエル氏が社長に就任し、会長であるエリック・オヨー氏が上級顧問としてとどまることになる。

 ドロワ氏は、ゴフス・フランス社とアジャンス・フランセ社の統合により2006年に創設されたアルカナ社で10年にわたって社長を務めた。その後、フランスギャロの会長に再選されたエドゥアール・ド・ロトシルト氏によりヘッドハンティングされ、2016年にフランスギャロに加わった。

 ドロワ氏はフランスギャロの事務総長を務めていた8年間、生産界への関心を薄れさせることなく、ドーヴィルで行われるアルカナ社の主要セリには頻繁に足を運んでいた。

 ドロワ氏はこう語った。「アルカナ社にふたたび加わることは嬉しく、とても光栄に思っています。フランスギャロでの職を引き受ける前、アルカナ社の中心で素晴らしい10年間を過ごしました。このような才能と意欲にあふれたチームと一緒に働けることを大変嬉しく思っています」。

 「何よりもまして生産者・売り手・購買者の成功ゆえに、アルカナ社の成功があるのです。彼らは毎年、フランスでも海外でも、そして平地・障害・速歩のいずれの競走においても、輝かしいチャンピオンを送り出しています」。

 「アルカナ社はフランスの生産界と競馬産業の振興に大きく貢献してきました。フランスで馬産業を発展させてより魅力的なものにするために、今後数年間この仕事に没頭し続けることを心からの目標としています」。

 オヨー氏はアルカナ社の会長を退任するにあたりこう述べた。「未来に向けて弊社のエネルギーを発揮できるように常に努めてきました。関係者・スタッフ・顧客に対して弊社の将来像を示すために、何ヵ月も前から後継者について考えてきました」。

 「アルカナ社のトップとして素晴らしい年月を過ごしてきました。身近で働いてくれた人々によって成し遂げられたことをとても誇りに思います。彼らには本当に感謝しています」。

 「アルカナ社および情熱を注ぎ続けている馬産業とのつながりが保てることに満足しています。また上級顧問の役割として、役員やチームに私の経験を思いのままに使っていただけるようにしたいと思っています」。

 アガカーンスタッド(Aga Khan Studs)のジョルジュ・リモー氏は関係者を代表して、「オリヴィエ・ドロワ氏が会長のポストを受け入れてくれたことを大変嬉しく思っています。彼は以前社長を務めていたときに、アルカナ社の成功の立役者のひとりだったのです」と述べた。

By Scott Burton

[Racing Post 2023年9 月8日「Olivier Delloye to take the helm at Arqana after eight years as France Galop director general」]