エイダン・オブライエン調教師を満足させ続けているコンティニュアス(父ハーツクライ)は、英セントレジャーS(G1 9月16日 ドンカスター)での快勝からわずか15日後の出走となるにもかかわらず、12万ユーロ(約1,920万円)を支払って凱旋門賞(G1 10月1日 ロンシャン)に追加登録することが決定した。
セーブザラストダンスはもう今シーズンに出走することはなく、パディントンとルクセンブルクは英国チャンピオンズデー(アスコット 10月21日)を目指す。またオーギュストロダンはBCターフ(G1 11月4日 サンタアニタ)に出走する可能性が高いので、オブライエン厩舎の凱旋門賞への挑戦はコンティニュアスにかかっている。
オブライエン厩舎が1着~3着を独占した2016年の凱旋門賞から7年が経つ(訳注:1着ファウンド・2着ハイランドリール・3着オーダーオブセントジョージ)。また2007年にも同厩舎のディラントーマスがキーレン・ファロン騎手を背にこのレースを制している。
オブライエン調教師は凱旋門賞の出走馬候補について聞かれてこう答えた。「要はコンティニュアス次第ですね。今のところ全てが順調のようです。水曜までこの調子であれば厩舎スタッフの意見を聞いて追加登録するでしょう。そうなるだろうと思いますね」。
彼は今週のパリの天候について心配していない。コンティニュアスがその面では万能だと思っているのだ。そして「コンティニュアスにとって馬場状態は重要ではありませんね。良馬場でも不良馬場でもあまり関係ないようです。どんな馬場状態でもまずまずの成績をあげているのです」と語った。
コンティニュアスは昨秋、サンクルー競馬場のかなり「重」だったG3競走で勝利を挙げている。また、公式発表「良」のグレートヴォルティジャーS(G2 8月23日 ヨーク)でも強い勝ち方をしている。
コンティニュアスの凱旋門賞での単勝オッズは現在9倍とされており、大幅に下がることはないと見られている。パディパワー社によると、セントレジャーでの勝利以降も急激に人気していないという。
パディパワー社のスポークスマンであるポール・ビンフィールド氏はこう語った。「弊社のトレーダーからは、コンティニュアスが劇的に人気しているという報告はされていませんね。少しは買われているようですが、目立って興味を引いているようではありませんね。この人気のなさを考えると、現在の9倍よりもずっと低いオッズはつかないと思います。弊社で最も低いオッズがついているのはエースインパクトです」。
オブライエン調教師は凱旋門賞ウィークエンドに向けて多頭数のチームを編成しつつあるが、セーブザラストダンスは参戦しないようだ。彼は「セーブザラストダンスは今年はもう出走しませんが、厩舎スタッフが彼女に来年も現役を続けさせることを望んでいます。素晴らしい4歳馬になると思うのです。彼らは後日その決定を下すでしょう」と述べた。
そして凱旋門賞ウィークエンドに出走予定の管理馬についてこう語った。「エミリーディキンソンはカドラン賞(G1 4000m)に向かうでしょう。アンクエスチョナブルはジャンリュックラガルデール賞(G1 1400m)に挑戦させ、彼と一緒にもう1頭参戦させるかもしれません。カラで強い勝ち方をしたオペラシンガーがマルセルブサック賞(G1 1600m)に出走するでしょう。ジャッキーオーはオペラ賞(G1 2000m)に向かいますが、キプリオスはカドラン賞に出走しません。愛セントレジャーS(G1 9月10日)のあとでは早すぎますからね。代わりにロングディスタンスカップ(G2 10月21日 アスコット)に行くでしょう」。
By David Jennings
(1ユーロ=約160円)
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[Racing Post 2023年9月24日「'It's all about Continuous' - St Leger hero to be supplemented for Arc as Aidan O'Brien relies on sole runner」]