米国ジョッキークラブは10月18日、2022年のあいだに北米の種牡馬1,248頭が2万8,548頭の繁殖牝馬に種付けし、産駒報告(Live Foal Reports)によるとこれらの交配で2023年に1万8,143頭が生まれていると発表した。
ジョッキークラブはこれまで2023年の産駒報告は85~90%にまで達していると推定しており、昨年同時期の1万8,609頭から2.5%減少しているという。
ジョッキークラブは10月8日までに2023年産駒報告1万8,143頭に加え、2023年出産シーズンの「産駒なし報告(Not Foal Reports 不受胎・流産・死産などにより産駒が生存していないという報告)」を2,018頭受け取っている。最終的には、2023年の登録産駒数は1万8,500頭に達すると予測されている。
2022年の種牡馬頭数は前年同期に報告された2021年の1,303頭から4.2%減少した。また種付牝馬頭数は2021年の2万9,065頭から1.8%減少した。
2023年産駒数の集計は、ジョッキークラブのウェブサイトで種牡馬名(アルファベット順)ごとに確認できる[jockeyclub.com⇒Resources⇒Fact Book⇒Breeding Statistics]
ケンタッキー州は毎年、サラブレッドの生産活動においてすべての州をリードしている。同州の繋養種牡馬は、2022年に北米の種付牝馬の58.9%に種付けしており、2023年の種付報告の63.7%を占めている。
2022年にケンタッキーの種牡馬208頭と繁殖牝馬1万6,827頭(前年の1万6,796頭から0.2%増)が交配し、1万1,564頭(前年の1万1,460頭から0.9%増)の産駒が報告されている。
2022年に種付牝馬頭数でトップ10に入った州のうち4州が、前年よりも多くの産駒を送り出している。それはケンタッキー州、ニューヨーク州、メリーランド州、インディアナ州である。
以下の表は2023年の産駒報告でトップ10に入った州を示している(10月8日現在)。
この統計には、北米繁殖種牡馬の産駒のうち海外で生産された227頭が含まれている。2022年よりも46頭増加している。これは海外の血統登録機関から報告されたものである。
2022年種付牝馬頭数には、南半球繁殖シーズンに合わせて23頭の北米の種牡馬と交配した67頭の繁殖牝馬が含まれている(2021年は南半球繁殖シーズンに北米の種牡馬19頭と繁殖牝馬50頭が交配した)。これらの繁殖牝馬のほとんどがまだ出産していない。
例年どおり、2023年の種付牝馬頭数を記載した報告書は10月中に発表される予定である。
By The Jockey Club
[bloodhorse.com 2023年10月18日「2023 Foal Crop on Pace for Continued Decline」]