海外競馬ニュース 2023年11月16日 - No.44 - 1
凱旋門賞馬エースインパクト、ヨーロッパ年度代表馬に選出(欧州)[その他]

 11月9日(木)夜の2023年度カルティエ賞の授賞式(ロンドンのドーチェスターホテルで開催)で、凱旋門賞(G1)を制したエースインパクトが年度代表馬に輝いた。

 この無敗の牡馬は、スターマイラーでG1・4勝馬のパディントン、ダービー2冠馬【英ダービー(G1)・愛ダービー(G1)】のオーギュストロダン、そしてシャドウェルの旗手モスターダフを退け、レース同様、賞を席巻した。

 ジャン=クロード・ルジェ調教師のこの傑出した3歳馬は、フランス馬としては2013年のトレヴ以来の年度代表馬となった。また、6月の仏ダービー(G1ジョッケクルブ賞)でビッグロックを完膚なきまでに叩きのめしたことで、最優秀3歳牡馬も受賞した。

 プリンスオブウェールズステークス(G1)と英インターナショナルステークス(G1)を制したモスターダフ(ジョン&セイデイ・ゴスデン調教師)は、最優秀古馬を受賞した。

 アガ・カーン殿下所有馬のタヒーラは、英1000ギニー(G1)で惜しくもモージに敗れたが、愛1000ギニー(G1)、コロネーションステークス(G1)、メイトロンステークス(G1)を制し、最優秀3歳牝馬に輝いた。

 最優秀短距離馬は、スタートでの大きな出遅れにもかかわらずコモンウェルスカップ(G1)とジュライカップ(G1)を制した才能豊かな3歳馬、シャキール(J.カマーチョ調教師)の手に渡った。

 2021年最優秀長距離馬であるトゥルーシャンは、シーズン初めに2度の敗戦を喫したが、秋の復活劇でドンカスターカップ(G2)とカドラン賞(G1)を制し、2度目の最優秀長距離馬に輝いた。

 2歳馬の栄誉は、マルセルブーサック賞(G1)を制したオペラシンガーが最優秀2歳牝馬、デューハーストS(G1)を制したシティーオブトロイが最優秀2歳牡馬に輝き、いずれもエイダン・オブライエン調教師の手に渡った。この2頭はどちらも、アメリカ三冠馬で新種牡馬のジャスティファイを父に持つ。

 また2023年の功労賞を受賞したのは、著名なオーナーブリーダーのジェフ・スミス氏である。知名度が高く、長年にわたって競馬をサポートしてきた同氏の紫色の勝負服は、ロックソングやパーシャンパンチなどの名馬背負ってきた。

2023年カルティエ賞受賞馬・受賞者

年度代表馬-エースインパクト

最優秀3歳牡馬-エースインパクト

最優秀3歳牝馬-タヒーラ

最優秀古馬-モスターダフ

最優秀短距離馬-シャキール

最優秀長距離馬-トゥルーシャン

最優秀2歳牡馬-シティーオブトロイ

最優秀2歳牝馬-オペラシンガー

功労賞-ジェフ・スミス氏

By Maddy Playle

[Racing Post 2023年11月10日「Arc hero Ace Impact crowned 2023 Horse of the Year at Cartier Awards」]