1800年代にサラブレッド産業を支えた黒人騎手、調教師に焦点をあてた「黒人ホースマンのレガシー」が放送される。
KET(Kentucky Educational Television(ケンタッキー教育テレビ))で放映されるこの1時間番組は、1800年代に競馬産業の礎を築いた黒人騎手、調教師、厩務員、攻馬手らの知られざるストーリーにフォーカスする。
奴隷制度、南北戦争、隔離、ジム・クロウ法の時代に馬と共に生きた黒人ホースマンたちは、人生の大半で差別と虐待にさらされていた。しかし奴隷制度のもとでも、白人である所有者の信頼を勝ち取り、経済面や馬の調教で重要な決定を任される者は多くいた。南北戦争後も、多くの黒人ホースマンたちは競馬産業に残ることを選択し、芝の上での戦いをほぼ独占する勢いだった。20世紀を迎える頃まで黒人騎手がケンタッキーダービーの過半を制していた。
しかし、黒人ホースマンによる成功はプレッシー対ファーガソン裁判の判決とジム・クロウ法の制定により終わりを迎えた。黒人騎手たちは競馬場で白人騎手からの暴力に直面し、強制的に乗鞍から降ろされた。次にケンタッキーダービーに騎乗する黒人騎手の姿を見るのは実に80年後のこととなった。
「黒人ホースマンのレガシー」では、インタビュー、再現シーン、当時の写真や絵画をもとに、アメリカ人にとっての最初の国民的娯楽となる「サラブレッド競馬」が確立されるうえで黒人たちが欠かせない役割を果たしていたことを紹介する。
■黒人ホースマンのレガシー
KET:11月20日(月)9/8 pm
KET2:11月23日(木)9/8 pm
KET.org、PBSのアプリからオンデマンドでもご覧になれます。
Unedited Press Release KET
[KET 2023年11月15日「KET Documentary Spotlights Legacy of Black Horsemen]