全米馬臨床獣医師協会(AAEP)は11月22日(水)、装着型生体測定センサー技術開発と応用に関する共同プロジェクトへの志願者から提案を募るためにRFP(提案依頼書)を発表した。このプロジェクトは、米国におけるサラブレッド競走馬の筋骨格系損傷を早期に発見することを目指している。
装着型生体測定センサーは、不顕性障害のある競走馬や筋骨格系損傷のリスクのある競走馬の識別に有望とみられている。歩行に関連する筋骨格系パラメーターを監視するシステムの提案は、損傷を検出するように設計されたアルゴリズムと連動するデータ送信機能を有することが必要となる。また、広く普及できるように十分な拡張性を有すること、全サラブレッド競走馬のレースと調教で使用できるように使いやすく経済的であることが求められる。
AAEPは、資金調達、ライセンス契約、商業化の取り組み、その他の法的問題について、選定された志願者とともに取り組む。また、この提案依頼に対する返答の状況によって、AAEPが業界リーダーに対し資金提供を募ることも考えられる。
提案依頼書はこちらから入手可能で、事前提案書の提出期限は2024年2月15日となっている。
関心のある者は、この提案依頼に対するすべての質問および/または返答を、AAEP競馬委員会委員長のサラ・ラングサム博士(langsam@tfbequine.com)まで送ること。
この提案依頼書の発行は、AAEP主催の「サラブレッドの安全性の向上と故障の予防に関するフォーラム」から出された9つの提言のうちの1つである。このフォーラムは9月下旬に、競走馬の故障を減らすためのさらなる方策を探るために、民間の獣医師、規制獣医師、外科医、放射線科医23名を招いて開催された。
Unedited Press Release Nov.22 2023
[bloodhorse.com 2023年11月23日「AAEP Seeks Proposals for Wearable Biometric Sensors」]