パディントンの種付権が12月4日(月)のタタソールズ社のセリに上場され、その落札金が落馬負傷したグラハム・リー騎手の支援に回されることが分かった。
リー騎手の娘、エイミー・リー氏はJustGiving(寄付を行うためのグローバルなオンラインソーシャルプラットフォーム)で負傷騎手基金(IJF)のための専用ページを開設し、既に150,000ポンド(約2,775万円)の寄付が集まっている。
47歳のリー騎手は、平地のトップジョッキーであるとともに、障害騎手としてグランドナショナルなどを制した経歴を有する。11月10日、ニューキャッスル競馬場のレースで落馬し、重度の首、椎の損傷を負った。現在はロイヤル・ビクトリア病院に入院している。
パディントンの種付権利はタタソールズ社12月牝馬セールの12月4日の後半に行われるセプターセッション(最高級の競走牝馬・繁殖牝馬が上場されるセッション)の開始前に上場される予定である。
パディントンは来年からクールモアスタッドで種牡馬として初年度を迎える予定で、種付料は55,000ポンド(約1,018万円)と発表されている。パディントン(父・シユーニ)は今春の愛2,000ギニー(G1)からサセックスS(G1)まで瞬く間にG1を4連勝した。
「我々のパートナーであるマイケル・テイバー、デリック・スミス、ジョージ・フォン・オペル、ピーター・グラント、そしてクールモアとバリードイル調教場に関わる全員が、グラハムと彼の家族の幸運を祈っています」と、クールモア代表のジョン・マグナー氏はコメントした。
(1ポンド=185円)
Racing Post Bloodstock Staff
[Racing Post 2023年11月22日「Paddington nomination listed at Tattersalls to raise funds for Graham Lee」]