海外競馬ニュース 2023年12月14日 - No.48 - 1
2024年ベルモントSはサラトガ競馬場で施行(アメリカ)[開催・運営]

 ニューヨーク州キャシー・ホウクル知事は、12月6日(水)に発表されたリリースにおいて、2024年のベルモントS(G1)がサラトガ競馬場で施行されることを非常に楽しみにしていると語った。これにより、この三冠競走最終戦の本拠地であるベルモントパーク競馬場は、新しく生まれ変わるための大規模な改修工事を中断せずに行うことができる。
 ホウクル州知事は次のように述べている。「ベルモントパーク競馬場近代化計画の一環として、サラトガ競馬場で三冠最終戦を実施することで、サラトガは由緒ある歴史に加わることになります。アメリカでもっとも歴史のある競馬場で来年6月に4日間のフェスティバルを開催できることはアメリカの競馬にとってもニューヨーク州首都圏にとっても、最高の出来事であると興奮しています。今年のサラトガ開催でも述べましたが、ぜひ実施しましょう」。
 NYRA(ニューヨーク競馬協会)は、2024年のベルモントSの総賞金を150万ドル(約2億2,050万円)から200万ドル(約2億9,400万円)に引き上げる。これは2014年以来の大幅な賞金引き上げとなる。加えて、北米グレードステークス委員会(North American Graded Stakes Committee)の承認待ちではあるが、サラトガ競馬場のメイントラックの形状を考慮して、ベルモントステークスは従来の1½マイル(約2,400m)ではなく1¼マイル(約2,000m)で行われる予定だ。
 2024年6月8日(土)に実施予定の第156回ベルモントSを最大の見どころとして、ベルモントステークスレーシングフェスティバル開催は6月6日(木)から6月9日(日)まで行われる。この4日間にわたる開催において、23のステークス競走が施行され、その賞金総額は970万ドル(約14億2,590万円)に上る。これらは、ベルモントステークスレーシングフェスティバルが数日にわたって開催されるようになった2014年以降、最多のステークス競走数、そして最高賞金総額である。
 ベルモントSがサラトガ競馬場で実施されるのは2024年が初めてとなるが、アケダクト競馬場はベルモントパーク競馬場が最後に大規模改修を行った1963年~1967年の間、同競走を実施した実績がある。ベルモントSは伝統的に、"チャンピオンの試練"とされる距離1½マイル(約2,400m)で行われてきたが、過去にも距離が変更となったことはあり、最近では2020年に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて距離が1⅛マイル(約1,800m)に変更されていた。
 NYRAのデイビッド・オールークCEO兼会長は、ベルモントSがサラトガ競馬場で施行されることは、「ニューヨーク州首都圏全体において重要な経済的影響と観光を生み出すでしょう。次の6月にサラトガ開催に新しいサラブレッド競馬の歴史を加えられることにわくわくしています」と述べた。
 2024年ベルモントステークスレーシングフェスティバル開催におけるホスピタリティーの提供、チケットパッケージ、価格などに関する情報、詳細は2024年初めに発表される予定。

(1ドル=約147円)
Edited Press Release
The Office of New York Gov. Kathy Hochul

[bloodhorse.com 2023年12月6日「Saratoga to Host 1 1/4-Mile Belmont Stakes in 2024」]