エトヴプレが3月10日(日)に阪神競馬場で行われた報知杯フィリーズレビュー(G2)を制し、トゥーダーンホット産駒として日本での重賞初勝利を挙げた。同レースは、来月行われる桜花賞のトライアルレースのひとつで、1400mで行われた。
エトヴプレはゴドルフィンの生産馬である。その母ナフード(Nahoodh)はミック・シャノン調教師のもとで2歳時にヨーク競馬場でロウザーS(G2)を制し、後にマーク・ジョンストン調教師のもとでファルマスS(G1)を制した優秀な牝馬である。これまでの産駒には、ゴドルフィンで有望視され、アブダビのリステッド競走で勝利したホークスベリーがいる。
藤岡健一調教師が管理するエトヴプレは、ハムダン殿下の勝負服を背に、昨年9月に阪神の未勝利戦で初勝利を挙げ、トゥーダーンホット産駒の日本初勝利をもたらした。
これで6戦のうち3勝目を挙げた同馬は、現時点で日本国内で出走した唯一のトゥーダーンホット産駒である。藤岡佑介騎手を背にスタートを決めると、道中は内ラチ沿いを逃げ、阪神ジュヴェナイルフィリーズ(G1)3着馬で断然1番人気のコラソンビートに3/4馬身差をつけて逃げ切った。
トゥーダーンホットは2歳時、3歳時に欧州チャンピオンとして実績を残し、ダーレーのダーラムホールスタッドに種付料65,000ポンド(約1,235万円)で繫養されており、昨年の初年度産駒では非常に素晴らしいスタートを切った。その中にはモイグレアスタッドS(G1)の勝馬フォールンエンジェルのほか、欧州で重賞を勝利した3頭が含まれている。
ナフード(父クロドヴィル)は、ペトラブラッドストックエージェンシーによる生産で、2021年のゴフス社11月繁殖馬セールで65,000ユーロ(約1,040万円)でロータウンスタッド(Loughtown Stud)に売却された。昨年のタタソールズ社10月1歳セール・ブック1で、アースライト産駒の1歳牝馬がアモ・レーシング社(Amo Racing)、ロブソン・アギアー氏(Robson Aguiar)、ハミッシュ・マコーリー社(Hamish Macauley)に150,000ギニー(約2,990万円)で売却された。
By Racing Post Bloodstock Staff
(1ポンド=約190円)
(1ユーロ=約160円)
(1ギニー=約199円)
[Racing Post 2024年3月10日「Major breakthrough for Too Darn Hot in Japanese Classic trial」]