3月30日、カリフォルニア州裁決委員は、2018年サンタアニタダービー(G1)の1着馬ジャスティファイに失格処分を下した。
この決定は、2着馬ボルトドーロの馬主兼調教師ミック・ルイス氏が起こした訴訟が(上級裁判所に)認められたことに続くものである。カリフォルニア州競馬委員会(CHRB)は裁定への上訴を放棄し、賞金の再分配を命じ、ルイス氏に30万ドルを支払うことで合意した。
裁決委員は裁定の冒頭でルイス氏の訴訟について言及し、失格処分は「カリフォルニア州上級裁判所の命令に従って下されたものである」と述べた。判決では、競馬施行規則の下、禁止薬物のスコポラミンに陽性反応を示したことで失格処分が必要としている。
その結果、着順を変更し、ボルトドーロが1着、コアビリーフス、インスティルドリガード、ペペトーノ、オービットレイン、ジミーチラも順次繰り上げとなった。馬主であるチャイナホースクラブ、ヘッドオブプレーンズパートナーズ社、スターライトレーシング社、およびウインスターファームに支払われた58万5,000ドル(約8,775万円)、そしてマイク・スミス騎手とボブ・バファート調教師にそれぞれ支払われた5万8,450ドル(約876万7,500円)の賞金は、4月29日までに再配分のためにサンタアニタ競馬場に返還するよう命じられた。
裁決委員は、CHRB規則1956条で義務づけられている通り、払戻金への影響はないとした。
ジャスティファイがその後に達成した三冠馬のタイトルはこの裁定に影響されることないが、同馬はこれで公式に6戦無敗ではなくなった。3月30日午後6時(東部標準時)現在、エクイベース社はまだジャスティファイの戦績と獲得賞金のデータを更新していない。
ジャスティファイは今年初めて米国競馬殿堂博物館(ニューヨーク州サラトガスプリングス)競馬殿堂入りの候補馬としてノミネートされている。既に投票用紙が配付されており、投票期限は4月中旬である。ジャスティファイは現在、ケンタッキー州ヴァ―セイル近郊のアシュフォードスタッドで種牡馬として大成功を収めている。
裁決委員の裁定では言及されていないが、ジャスティファイの馬主は上訴する権利を保持していると見込まれる。
By Dick Downey
(1米ドル=約150円)
[bloodhorse.com 2024年3月30日「Justify Officially Disqualified From Santa Anita Derby」]