ブリーダーズカップ協会(BCL)は4月15日、今年のBCチャレンジシリーズには、韓国初の2レースとイギリスの追加3レースが含まれると発表した。これにより、41の国際レースを含む12カ国82レースが、その優勝馬に優先出走権が与えられる"勝てば出走できる(Win and You're In)レース"に位置付けられる。
各チャレンジレースの優勝馬は、第41回BC開催(11月1日・2日 デルマー競馬場)の対象レースへの出走権を自動的に獲得し、登録料の支払いが免除される。今年は14のG1レースが実施され、賞金総額は過去最高額の3,300万ドル(約49億5,000万円)に達する。
今年で18回目を迎えるBCチャレンジシリーズは、アメリカのほか、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、チリ、イギリス、フランス、アイルランド、日本、ペルー、南アフリカ、韓国の主要競馬場で実施される。
コリアカップ(G3)とコリアスプリント(G3)はともに9月8日に韓国のソウル競馬場で行われる。コリアカップ(1800m)の勝馬は賞金総額100万ドル(約1億5,000万円)のBCダート・マイル(G1)の、コリアスプリント(1200m)の勝者は200万ドル(約3億円)のBCスプリント(G1)の優先出走権を得る。
また、8月21日のエイコムS(G3、1400m、ヨーク)、8月24日のプレステージS(G3、グッドウッド)、そして10月19日英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1、アスコット)もこの国際的なスケジュールに加わった。エイコムSの勝馬にはBCジュヴェナイル・ターフ(G1)の、プレステージS勝馬にはBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ(G1)の優先出走権が付与される。そして、英チャンピオンズフィリーズ&メアズSの勝馬には、賞金総額200万ドル(約3億円)のBCフィーリー&メア・ターフ(G1)の出走権が付与される。
「異なる国々の競走馬との競いあうことはBC開催の要であり、チャレンジシリーズは引き続き世界中のホースマンがBC開催の優先出走権を得るための最良の方法なのです」と、BCL副社長兼最高競走責任者のドラ・デルガド氏は述べた。「今年、私たちと提携し、それぞれの国・地域でBCチャレンジシリーズのレースを支援・運営してくださる5大陸の競馬施行団体のみなさまには深く感謝するとともに、今年11月にデルマーで行われるBC開催が再び素晴らしいものとなることを楽しみにしております」。
BCクラシック(G1)の優先出走権は8枠ある。6歳馬のペプチドナイルが2月18日に行われたフェブラリーS(G1、東京)を制し、このBCの花形レースの今年1頭目の出走権を獲得した。今年、日本ではあと3つのチャレンジシリーズ競走が予定されており、その最後を飾る6月23日の宝塚記念(G1、京都)の勝者にはBCターフ(G1)への出走権が付与される。
BCLは、548万5,000ドル(約8億2,200万円)を負担して、チャレンジシリーズの勝馬に対しBC各競走の登録料の支払いを免除し、出走権を付与する。予備登録を済ませていない場合、チャレンジシリーズの勝馬は、この権利を獲得するために10月21日までに登録を行う必要がある。
BCLは上記に加え、カリフォルニア州以外の北米を拠点とする出走馬に1万ドル(約150万円)、北米外に本拠地を置くすべての出走馬に4万ドル(約600万円)の旅費を支給する。
今年のBCクラシックは総賞金700万ドル(約10億5,000万円)、BCターフは500万ドル(約7億5,000万円)に増額して行われる。
BCチャレンジシリーズの詳細は以下より閲覧可能。
https://breederscup.com/races/challenge-series?tab=results
(1ドル=約150円)
Edited Press Release
[Breeders' Cup 2024年4月15日「Breeders' Cup Releases 2024 Challenge Series Schedule」]