6月2日に東京競馬場で行われる安田記念(G1)に向け、5月16日シャティン競馬場で行われたバリアトライアル(芝1,000m)に出走したヴォイッジバブル(セン5)はこれを快勝して万全の態勢を整え、管理するリッキー・ユー調教師を喜ばせた。
ほとんどレース経験のない8頭を相手にしたヴォイッジバブルは、レース序盤のんびりと走っていたが、ザック・パートン騎手が落ち着いて促すと、最終的には2着のサーキットビクトリーに1.5馬身差をつけてゴールした。
ヴォイッジバブルの時計は58.31秒をマークしたが日本への遠征を控え全力疾走はしなかった。ダニー・シャム調教師が管理する中距離チャンピオンのロマンチックウォリアー、そしてその帯同馬のロマンチックチャームと共に5月21日に日本へと向かう 。
トライアルを終え、ユー調教師は次のように語った。
「走った相手は2歳や3歳だったとはいえ、いいトライアルになりました。我々は自分たちのやるべきことをやるだけですから」。
「いいスタートを切ってくれました。ザック(パートン騎手)は、ヴォイッジバブルが他の馬が来るのを待っているような面があったので、少し促さなければならなかったと言っていました。徐々にペースを上げて力強くゴールしました。その後もしばらく止まらず、まだ走りたがっていたそうです。ジョッキーからのフィードバックは総じてポジティブなものでした」。
ロマンチックウォリアーと同様、ヴォイッジバブルにとっても今シーズン2度目の海外遠征となる。香港ダービー(G1, 2000m)とスチュワーズカップ(G1, 1600m)を勝利した後、初の海外遠征となったドバイターフ(G1, 1800m)では不運にも13着に敗れている。
4月28日に香港で行われたチャンピオンズマイル(G1, 1600m)でビューティーエターナルの3着に入ったヴォイッジバブルは、安田記念でもパートン騎手を鞍上に迎える。一方でロマンチックウォリアーにはジェームズ・マクドナルド騎手が騎乗予定である。今シーズン5つめのG1タイトルと、昨年のコックスプレートでの歴史的勝利に続く海外G1・2勝目を狙う。
By Leo Schlink
[racingnews.hkjc.com 2024年5月16日「Voyage Bubble cruises to trial win ahead of G1 Yasuda Kinen]