マカオジョッキークラブ（澳門賽馬股份有限公司、MJC）は、１月15日（月）朝、同社がマカオ政府との競馬運営権契約の解除合意書にサインしたことを遺憾ながら発表する。契約は2024年4月1日で失効する。また、マカオ政府もこの件について先に公式発表を出している。

　以前はマカオトロッティングクラブとして知られていたMJCは、当時のポルトガル政府と出資者間の契約によって設立された。台湾のコンソーシアムによって1989年に平地競走が導入されて以来、MJCは厳しい財政危機や社会的問題を乗り越えてきた。1991年にはマカオ政府の要請を受け、その年にゲーミング会社主導のもと組織再編を行うことで、競馬事業の経営を継続した。MJCはその歴史を通して、マカオの観光産業の継続的発展と社会福祉義務を支えるために、"ゲーミングの多様化"および"馬の競走"という原則を一貫して守ってきた。

　MJCは、赤字経営が続いており、負債総額は25億パタカ（約450億円）以上に及んでいる。さらにここ何年も、マカオにおいて競馬産業が発展し成長する余地は狭まってきていた。更に、過去３年間、新型コロナウイルスの世界的流行による悪影響で、競馬運営を維持していくのが以前にもまして困難になっていた。取締役会は苦渋の決断に迫られ、2024年4月1日をもって競馬に係るすべての事業を終了する。ただ、クラブのメンバーは、既存のクラブ施設を今後も利用することができる。

　わが社の取締役会と経営陣は、全職員に対しその献身的な姿勢と貴重な貢献に心からの感謝を表明する。職員はみな高いレベルのプロ意識をもってマカオ競馬の国際的な認知に寄与してきた。わが社はスタッフに対し必要な説明会を開き、職業あっせん支援を行い、マカオ労働法の規定に従って適切な補償を提供する。

　全ての馬主およびクラブメンバーに対し、その継続的な支援に対し心から感謝とお礼を申し上げる。今後適切な時期に、すべての馬主と連絡を取り、所有馬に関する必要な手続きについての詳細をお伝えする。その手配は、関連法や規制に従って2025年3月31日までに完了する。

Press Release

（1パタカ＝約18円）

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［Macau Jockey Club 2024年1月15日「Termination of Horse Racing Concession Contract」］