海外競馬ニュース 2024年05月30日 - No.20 - 1
IFHA、馬の安全・技術についてのグローバルサミットを開催(国際)[開催・運営]

 IFHA(国際競馬統括機関連盟)は、カナダ・トロントのウッドバイン競馬場で「馬の安全と技術に関するグローバルサミット」を6月12日から14日まで開催する。

 このサミットは、IFHAの重要な優先事項である馬の安全と福祉の向上に向けた継続的な取り組みの一環である。2023年10月に開催された第57回IFHA年次総会に続くもので、馬の福祉の保護と社会的期待の変化に焦点を充てている。

 このサミットでは、世界有数の研究者、臨床医、獣医師、競馬規制担当者が世界中から集まり、最も重要な馬福祉の問題や近年の技術的進歩について検討をする。

 「馬の福祉は競馬にとって最重要優先事項であり、我々が下す全ての決定の中心にあります」と、IFHAのウィンフリート・エンゲルブレヒト⁼ブレスゲス会長は述べた。「だからこそIFHAは、馬の安全性を実質的に向上させ、最先端技術を我々のシステムに取り入れるべく、このようなイベントに多大な投資を行ってきました」

 「我々は、馬というアスリートの健康を守るために、科学と技術革新が不可欠な役割を果たしていることを認識しており、このIFHAサミットで世界有数の専門家を集め、現在そして将来にわたって馬を守り続けるにはどうすればよいか探求できることを楽しみにしています」。

 骨折予防と運動関連突然死(EASD)は最優先議題であり、3日間の招待客のみのイベントを通して、これらの分野のリーダーがワークショップを行う。

 サミットの成果は、IFHA指導部によって分析され、今後、骨折とEASDのリスクをさらに最少化するための競馬界のロードマップを作成していくことを視野に入れている。

 ウッドバイン・エンターテインメント・グループのジム・ローソン会長は、「ウッドバイン・エンターテインメントは、馬の安全と技術に関するIFHAグローバルサミットを主催できることを誇りに思います。馬の福祉の成果を向上させるための競馬界の取り組みにおいて、記念すべき出来事となることを約束いたします。我々はこの素晴らしい構想を全面的に支持しており、この大義に賛同される専門家や競馬運営者を世界中から迎えることを楽しみにしています」。

 IFHAは、ハリーM.ツヴァイク記念馬研究基金(コーネル大学獣医学部プログラム)、香港ジョッキークラブ馬福祉研究基金、ウッドバイン・エンターテインメント・グループの支援により、サミットの開催が実現したことに感謝している。

By Unedited Press Release, IFHA

[bloodhorse.com 2024年5月21日「IFHA to Hold Global Summit on Equine Safety, Technology」]