海外競馬ニュース 2024年06月13日 - No.22 - 2
メイジの全弟ドーノックがベルモントS制覇(アメリカ)[生産]
6月8日サラトガ競馬場で行われたベルモントS(G1)におけるドーノックの勝利は、生産者ロバート・クレイ氏のグランドビューエクワインと繁殖牝馬プーカにとって歴史的快挙になった。
ドーノックは父グッドマジック、母プーカ(父ビッグブラウン)の血統で、昨年のケンタッキーダービー(G1)覇者メイジの全弟にあたり、両馬ともグランドビューエクワインの生産馬である。
クレイ氏は1972年にスリーチムニーズファームを設立し、2018年にグランドビューエクワインを2名のパートナーと共に立ち上げた。ヒルンデール・アット・ハラパ牧場で繋養されているグッドマジック(2017年最優秀2歳牡馬)のシェアを3口購入し、その交配相手にふさわしい繁殖牝馬を3頭購入した。
そのうちの1頭が現役時にG2での入着とステークス勝ちの実績を有し、クラシック2冠のビッグブラウンを父に持つプーカだった。パートナーのアレックス・ソリスII氏とジェイソン・リット氏の協力のもと、2018年ファシグティプトン・ノベンバーセールでプーカを47万5,000ドル(約7,360万円)で落札した。
グッドマジックをサポートする意味もこめ、グランドビューエクワインは2019年、2020年と連続でプーカを繁殖相手として送り込み、結果、ケンタッキーダービーとベルモントSの勝馬を誕生させた。競馬と生産に長年携わるクレイ氏は多くの成功を経験してきたが、2年連続でクラシック覇者を生産するという快挙は自身のキャリアの中でも特別なものがある。
「これまでの功績の中で間違いなく上の方に入ります。やはりスリーチムニーズにシアトルスルーが来てくれた時が一番の思い出ですが、これも最高です。これまでステークス競走や重賞競走の勝馬を生産してきましたが、クラシック競走は去年まで勝てていませんでした。それが2年連続、しかも同じ牝馬からのチャンピオン誕生は最高の気分です」とクレイ氏はコメントした。
プーカは米三冠競走勝馬2頭を輩出した史上9頭目の牝馬となった。最後に複数頭のクラシック勝馬を生産した繁殖牝馬は2006年ベルモントSの覇者ジャジル、07年ベルモントSの覇者ラグズトゥリッチズの母ベターザンオナーだ。その前となると、1990年プリークネスSの覇者サマースコール、92年ベルモントSの覇者エーピーインディの母、ウィークエンドサプライズである。
今年のケンタッキーダービー前、クレイ氏はブラッドホースの取材でこれまでのプーカの産駒はそれぞれ異なっている点が興味深いと話していた。
「メイジとドーノックは全く似ている点がありません。メイジは馬格も体重もなかったですが、ドーノックはバランスが取れた体格で、素晴らしい馬です。大きな馬ではありませんが、力強さがありました。(現2歳の)マッキンジー産駒は5月生まれでしたが、それを感じさせない馬格があり、上の2頭を大きくした感じです。非常に順調に育っています」とクレイ氏はコメントしている。
ドーノックは父グッドマジック(父カーリン)にとっては2頭目のクラシック勝馬となった。グッドマジックは現在、ヒルンデール・アット・ハラパ牧場で種付料12万5,000ドル(約1,937万円)で繋養されている。
メイジは1歳時にセリで23万5,000ドル(約3,642万円)で落札され、2歳時に再度29万ドル(約4,500万円)で取引されていた。一方、ドーノックは2022年キーンランド・セプテンバー・イヤリングセールでエージェントのオラクルブラッドストックにより32万5,000ドルで落札されていた。
プーカはドーノック、メイジ以外にもステークス競走で入着しているガニング(5歳、父ガンランナー)、デビュー前のバエサ(2歳、父マッキンジー)、そして今年はもう1頭グッドマジックの牡駒を出産している。
ドーノックは父グッドマジック、母プーカ(父ビッグブラウン)の血統で、昨年のケンタッキーダービー(G1)覇者メイジの全弟にあたり、両馬ともグランドビューエクワインの生産馬である。
クレイ氏は1972年にスリーチムニーズファームを設立し、2018年にグランドビューエクワインを2名のパートナーと共に立ち上げた。ヒルンデール・アット・ハラパ牧場で繋養されているグッドマジック(2017年最優秀2歳牡馬)のシェアを3口購入し、その交配相手にふさわしい繁殖牝馬を3頭購入した。
そのうちの1頭が現役時にG2での入着とステークス勝ちの実績を有し、クラシック2冠のビッグブラウンを父に持つプーカだった。パートナーのアレックス・ソリスII氏とジェイソン・リット氏の協力のもと、2018年ファシグティプトン・ノベンバーセールでプーカを47万5,000ドル(約7,360万円)で落札した。
グッドマジックをサポートする意味もこめ、グランドビューエクワインは2019年、2020年と連続でプーカを繁殖相手として送り込み、結果、ケンタッキーダービーとベルモントSの勝馬を誕生させた。競馬と生産に長年携わるクレイ氏は多くの成功を経験してきたが、2年連続でクラシック覇者を生産するという快挙は自身のキャリアの中でも特別なものがある。
「これまでの功績の中で間違いなく上の方に入ります。やはりスリーチムニーズにシアトルスルーが来てくれた時が一番の思い出ですが、これも最高です。これまでステークス競走や重賞競走の勝馬を生産してきましたが、クラシック競走は去年まで勝てていませんでした。それが2年連続、しかも同じ牝馬からのチャンピオン誕生は最高の気分です」とクレイ氏はコメントした。
プーカは米三冠競走勝馬2頭を輩出した史上9頭目の牝馬となった。最後に複数頭のクラシック勝馬を生産した繁殖牝馬は2006年ベルモントSの覇者ジャジル、07年ベルモントSの覇者ラグズトゥリッチズの母ベターザンオナーだ。その前となると、1990年プリークネスSの覇者サマースコール、92年ベルモントSの覇者エーピーインディの母、ウィークエンドサプライズである。
今年のケンタッキーダービー前、クレイ氏はブラッドホースの取材でこれまでのプーカの産駒はそれぞれ異なっている点が興味深いと話していた。
「メイジとドーノックは全く似ている点がありません。メイジは馬格も体重もなかったですが、ドーノックはバランスが取れた体格で、素晴らしい馬です。大きな馬ではありませんが、力強さがありました。(現2歳の)マッキンジー産駒は5月生まれでしたが、それを感じさせない馬格があり、上の2頭を大きくした感じです。非常に順調に育っています」とクレイ氏はコメントしている。
ドーノックは父グッドマジック(父カーリン)にとっては2頭目のクラシック勝馬となった。グッドマジックは現在、ヒルンデール・アット・ハラパ牧場で種付料12万5,000ドル(約1,937万円)で繋養されている。
メイジは1歳時にセリで23万5,000ドル(約3,642万円)で落札され、2歳時に再度29万ドル(約4,500万円)で取引されていた。一方、ドーノックは2022年キーンランド・セプテンバー・イヤリングセールでエージェントのオラクルブラッドストックにより32万5,000ドルで落札されていた。
プーカはドーノック、メイジ以外にもステークス競走で入着しているガニング(5歳、父ガンランナー)、デビュー前のバエサ(2歳、父マッキンジー)、そして今年はもう1頭グッドマジックの牡駒を出産している。
By Frank Angst
(1ドル=155円)
[bloodhorse.com 2024年6月8日「Dornoch Helps Puca, Grandview Equine Make History」]