ヘイリー・ターナー騎手は、7月25日(木)にヤーマス競馬場で行われたレーシングリーグの1戦を制し、英国における1000勝という新たな金字塔を打ち立てた。
昨年11月には英国外での勝利を含めたキャリア通算1000勝を達成していた41歳のターナー騎手は、この日1マイル6ハロン(約2,800m)のハンデ戦をエクスプレッションレスで制し、見事に英国1000勝目をあげた。
「やり遂げることが出来て嬉しいです」と、ターナー騎手はコメントした。「去年、キャリア通算1000勝を達成したことが非常に大きく、あまりやり過ぎないようにしていましたが、イギリスでも節目に到達することが出来て嬉しいです。今シーズン中には達成したいと思っていました」。
ニューマーケットのマイケル・ベル調教師の下で見習騎手となったターナー騎手は、サリーム・ゴラム元騎手と共に2005年の見習騎手チャンピオンに輝き、同年には見習騎手の減量特典の対象外となった。また、2008年には英国の女性騎手として初のシーズン100勝を達成した。
さらに、2011年のジュライカップ(G1)をデヴィッド・シムコック調教師が管理するドリームアヘッドで制してG1初勝利を挙げると、その僅か1ヶ月後にはベル調教師のマーゴットディド(単勝21倍)でナンソープS(G1)も勝利した。2012年には米国のアーリントンパーク競馬場でもG1を制覇している。
「ドリームアヘッドでジュライカップを勝てたのが私のキャリアにとって一番のハイライトです」と、ターナー騎手は語った。「山あり谷ありでしたが、長くも楽しい道のりでした。自分がデビューした時と違って、現在は有能な女性騎手が何人も活躍している姿を見ることが出来て素晴らしいと思います」。
ロイヤルアスコット開催でも勝利しているターナー騎手は、この新記録の次に何を成し遂げたいかと尋ねられ、こう付け加えた。「私は今でもレースに乗ることを楽しんでいますし、ここから先に起こることは全てボーナスだと思っています。自分の仕事を好きでいることが一番の目標です」。
ターナー騎手は、2000年にポンテフラクト競馬場で行われたクラス6の見習騎手のハンデ戦で初勝利を挙げて以来、英国のみならず米国、アイルランド、フランス、イタリア、日本、南アフリカ、モーリシャスでも勝利を挙げている。
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英国における女性騎手勝利数トップ10(平地競走)
勝利数(初勝利年/最終勝利年)
1000勝 ヘイリー・ターナー(2000-)
943勝 ホリー・ドイル(2013-)
407勝 ジョセフィン・ゴードン(2013-)
344勝 キャシー・ガノン(2002-16)
287勝 アレックス・グリーヴス(1989-2004)
250勝 キム・ティンクラー(1985-2008)
236勝 カースティ・ミルクザレク(2004-13)
225勝 ニコラ・カリー(2016-)
220勝 サフィー・オズボーン(2020-)
208勝 ジョアンナ・メイソン(2007-)
By Jonathan Harding
[Racing Post 2024年7月26日「'It's just been a long, fun journey with lots of ups and downs' - Hayley Turner on reaching 1,000 British winners」]