ブリーダーズカップ・クラシック(G1)の勝馬でありエクリプス賞の最終候補馬となっているホワイトアバリオの所有権を、サウジアラビアのファイサル殿下が一部買い取ったことが分かった。ホワイトアバリオは2月24日、賞金総額2,000万ドル(約30億円)のサウジカップ(G1)に出走する予定である。
デイリーレーシングフォームのマイク・ウェルシュ氏が最初にこのニュースを報じた。
レースデイ産駒のホワイトアバリオ(牡5)は、キャリア15戦のうち1戦以外をC2レーシングステーブル&ラミラグローサステーブルの共同所有馬として出走している。ガルフストリームパークで新馬戦を圧勝した後、2021年秋にC2レーシングステーブル&ラミラグローサステーブルは個人取引で同馬を購入した。
C2レーシングのオーナー兼レーシングマネージャーであるマーク・コーネット氏はデイリーレーシングフォームに次のようにコメントした。
「我々はホワイトアバリオの権利の一部をファイサル殿下に売却しました。サウジアラビアやアメリカの競馬産業でこれから殿下とは長い間、良好な関係を築いていきたいと思っています。まだ過半数、つまり50%以上の権利を我々が所有していますが、ホワイトアバリオはファイサル殿下の勝負服で出走し、サウジカップでは殿下を代表することになります。サウジカップを順調に終えることができたら、おそらくドバイ・ワールドカップの出走を検討することになるでしょう」。
ファイサル殿下がサウジカップに馬を出走させるのはこれが初めてではない。殿下は2021年のサウジカップをミシュリフで制している。
ホワイトアバリオはリック・ダトロー(Rick Dutrow Jr.)厩舎所属で、ブリーダーズカップ・クラシック優勝後はサンタアニタパーク競馬場で調教されている。1月19日の追い切りでは、4ハロン47.6秒のタイムを叩き出していて、この日に追い切った馬63頭中、6番目に速い時計だった。
By BloodHorse Staff
(1ドル=約150円)