海外競馬ニュース 2024年08月08日 - No.30 - 1
ミッドナイトビズーの初仔、NYでデビューに向けて調整中(アメリカ)[生産]

 8月2日(金)に発表された通り、2020年サウジカップにおけるマキシマムセキュリティの失格が確定し、ミッドナイトビズーが繰り上がり勝者となった。引退後、2022年のキーンランド11月繁殖セールでノーザンファームの吉田勝己氏に550万ドル(約7億9,750万円)で購買されたミッドナイトビズーは、現在は日本で繁殖牝馬として暮らしている。しかし、彼女の産駒のうち1頭は、そのファミリーネームを受け継いでアメリカでデビュー予定である。

 その現役時代、ミッドナイトビズーの馬主の一人だったジェフ・ブルーム氏によれば、その初仔であるビズー(牡2 父カーリン)は、年内デビューに向け、殿堂入り調教師であるスティーヴ・アスムッセンのもとニューヨークでトレーニングに励んでいるという。アスムッセン調教師は、カーリンとミッドナイトビズーのキャリアの大部分で調教にあたった。

 「思ったとおりです」とブルーム氏は言う。「つまり、皆の期待通りの馬だということです。彼はチャンピオンになるために、チャンピオンから産まれてきたのです」。 

 イクイベース社によれば、ビズーの生産者はブルーム氏、チャック&ロリ・アレン氏とアンドリュー・ヤフィー氏とされており、調教タイムはまだ公開されていない。ブルーム氏によると、ビズーはアレン・レーシング名義で馬主活動を行うアレン氏夫婦とヤフィー氏によって共同所有されるという。

 昨年、ビズーはキーンランド9月1歳セールに上場予定だったが、後に取り消されていた。

 チャック・アレン氏は、2020年のファシグティプトン11月セールで、すでにビズーを身籠っていたミッドナイトビズーを500万ドル(約7億2,500万円)で他の共同出資者から買い取った。その2年後、アレン氏はキーンランド11月繁殖セールにて、当時タピットの仔を妊娠していた同馬を売却した。その牝駒は、2023年に日本で産まれている。ミッドナイトビズーはその後も、牝馬(父キタサンブラック)をもう1頭出産している。

 「ミッドナイトビズー自身は日本で、2歳の仔はこちらで、それぞれ元気に過ごしています」と、ブルーム氏は語った。

By Byron King

(1ドル=約145円)

[bloodhorse.com 2024年8月3日「Midnight Bisou's First Foal, Bisou, Training in NY」]