吉田照哉氏所有のクラウンプライド(5歳、父リーチザクラウン)は、9月8日にソウル競馬場で行われた総賞金120万ドル [16億ウォン(約1億6,000万円)] のコリアカップ(G3、1800m、ダート)を5馬身差で圧勝し、タイトル防衛に成功した。クラウンプライドはブリーダーズカップ(BC)チャレンジシリーズ競走("Win and You're In")の勝利により、総賞金100万ドル(約1億4,000万円)のBCダートマイル(G1)への優先出走権を獲得した。
また、前田幸治氏所有のリメイク(5歳、父ラニ)も総賞金100万ドル [14億ウォン(約1億4,000万円)] のコリアスプリント(G3、1,200m、ダート)を連覇し、総賞金200万ドル(約2億8,000万円)のBCスプリント(G1)への優先出走権を獲得した。
BCチャレンジシリーズは、82のステークスレースからなる国際シリーズで、その勝者には、11月1~2日にデルマーで開催されるBCワールドチャンピオンシップの指定レースへの優先出走権が登録料の支払いなしに与えられる。
9月8日(日)に開催されたコリアカップとコリアスプリントは、韓国で最初のBCチャレンジシリーズ指定2レースとなった。
新谷功一調教師が管理し、横山武史騎手が騎乗したクラウンプライドの勝時計は1分51秒80であった。
11頭立ての外枠からスタートした時クラウンプライド(単勝3.5倍)は少し躓いたものの早めに内側に移動し、ヴィックスゴーと2度の韓国年度代表馬ウィナーズマンに1馬身半のリードを築いた。クラウンプライドは終始脅かされることなく、直線の入口でリードを5馬身に広げ、同じ日本馬で1.5倍のウィルソンテソーロが2番手で追走し、そのポジションをゴールまで保った。韓国馬グローバルヒットは、ウィルソンテソーロから5馬身差の3着に終わった。
通算17戦6勝と成績を伸ばしたクラウンプライドは、昨年のコリアカップを10馬身差で制している。海外遠征の経験も多く、2022年には、UAEダービー(G2)を制し、ケンタッキーダービー(G1)では13着となった。今回は、7月15日に盛岡競馬場で行われたマーキュリーカップ(Jpn III、2,000m)を制しての参戦だった。
コリアスプリント(G3)のリメイクは単勝2.2倍の1番人気に支持され、15頭立てのレースで後方から追い込み2馬身差で勝利した。
ジャスパークローネとアメリカから参戦したアナーキストは最初の600mで先頭争いを繰り広げていたが、リメイクは内ラチ沿いで経済コースをとっていた。最終コーナーを回るところでジャスパークローネが5馬身のリードを広げたが、川田将雅騎手騎乗のリメイクが馬場の中央で勢いよく加速し、アナーキストを抜き去り、残り100メートルでジャスパークローネをかわして勝利を飾った。
リメイクの勝時計は1分10秒3。これで通算18戦9勝となり、これには今年のリヤドダートスプリント(G3、キングアブドゥルアジーズ競馬場)での勝利も含まれる。コリアスプリントでの勝利は、3月30日にゴールデンシャヒーン(G1、メイダン競馬場)の4着以来の出走だった。
チャレンジシリーズの特典として、BCは北米以外を拠点とする全出走馬に輸送費[最低40,000米ドル(約560万円)]を補助する。
By Breeders' Cup Press Release
(1ドル約=140円)
(1韓国ウォン=約0.1円)