クラシック勝利騎手のホリー・ドイル(27歳)は、グッドウッド競馬場でキャリア通算1000勝を達成した後も、速度を落とすつもりはない。
ドイル騎手は1000mのハンデ戦を単勝9倍のアルマティスター(Almaty Star)で勝利したのち1200mの2歳戦を単勝54倍のレイハイムール(Leyhaimur)とのコンビで制しこの日2勝を挙げ、節目となる記録を達成した。
「キャリアをスタートさせた頃は、これほど多く勝てるとは想像もしていませんでした」とドイル騎手はレーシングTVに語った。「調教師、馬主の方々、そして今まで素晴らしい仕事をしてくれたエージェントのサポートに、本当に感謝しています。私のような人間と働くのは大変だと思います。今考えられるのは、次の1,000勝のことだけです」。
ドイル騎手は英国の重賞とリステッド競走で39勝をあげている。アスコット競馬場で行われた2020年の英チャンピオンズスプリントS(G1)でアーチー・ワトソン調教師のグレンシール(Glen Shiel)に騎乗してG1競走初制覇を果たした。
最も記憶に残る瞬間をいくつか挙げてもらうと、彼女は次のように答えた。「今までのキャリアの中で、本当にいい馬に出会えて幸運でした。その中でも、グレンシールで初めてG1を勝ったこと、ナシュワ(Nashwa)で初めてクラシックを勝ったことは、忘れられないと思います。今後さらに勝つことができればと願っています」
「G1レースをできるだけ多く勝ちたいと思っています。すべての騎手の夢です。でも私の究極の夢はチャンピオンになることで、それはとても難しいことだと分かっています。それを十分に望んでいますし、そのための心構えでいます。あとは私にその能力があるか、十分な実力があるか、ということでしょう」。
ドイル騎手はこれまでのグッドウッド競馬場でのキャリアで130万ポンド(約2億4,700万円)を超える賞金を獲得している。「ここではたくさんの成功を収めてきたし、大好きな競馬場です。歩いていると、みんなが私を応援してくれます。多くの人が応援してくれて、自分と同じようにそれを望んでくれているのを見るのは素晴らしいことです」。
同騎手は平地競走の騎手ランキングで8位につけており、2024年も年間100勝を達成したばかりだ。年間100勝は昨年まで6年間達成してきた。
彼女は次のように続けた。「騎手として軌道に乗るまでに6年ほど騎乗していたので長く感じますが、勝利数に関して言えば1000勝達成まで短期間の出来事でした。初騎乗したのが2分前のように感じられます」
「アーチー・ワトソン調教師は大きな支えでした。デヴィッド・エヴァンス調教師のところでキャリアをスタートして、基本を教わりました。その後のリチャード・ハノン調教師のところに移って下積みし、多くのことを教わってプロの騎手として生きていくことを学びました。その後アーチーのところへ移って、キャリアを前進させることができました」。
By Liam Headd
(1ポンド=約190円)
[Racing Post 2024年9月3日「Hollie Doyle feeling 'blessed' after celebrating 1,000th win - and expands on her 'ultimate dream'」]