オーギュストロダンはジャパンカップ(G1)で8着に終わったが、その2時間後に競馬場内で執り行われる特別な引退お披露目式には15,000人の競馬ファンが居残り、同馬のキャリアを祝福した。
2023年の英・愛ダービー馬であるオーギュストロダンは、外国調教馬として初めて伝統的な日本競馬の引退式で見送られる馬となった。偉大なディープインパクトを父に持つこの馬は、日本でも特に人気が高い。
グランドスタンド前で行われた20分間のセレモニーは、G1・6勝を収めたレースのハイライト映像が大スクリーンに映し出された後、エイダン・オブライエン調教師、ライアン・ムーア騎手、クールモアのM.V.マグニア氏、トム・マグニア氏、ポール・スミス氏に花束が贈られ、ウィナーズサークルの壇上でインタビューが行われた。
オーギュストロダンは、式の最中はグランドスタンドの前を厩務員に曳かれてパレードした後、スピーカーから蛍の光が流れる中、厩舎へ戻っていった。
セレモニーの後、ファンに挨拶したオブライエン調教師は次のように語った。 「私たちにとってはとても信じられないような素晴らしい旅で、それを彼とともに経験できたことを光栄に思います。多くの人々が関わりましたが、ライアンはオーギュストロダンのキャリア全般で手綱を取って、ときに信じられないような騎乗を見せてくれました」
「彼は最初から才能を示していましたし、素晴らしい性格を持ち、美しい動きをします。ここでラストランを迎えることをずっと夢見てきました。無事に引退してくれることがもっとも重要です。この馬のためにこのようなセレモニーを開催し、敬意を払ってくれた皆さんに心から感謝しています」。
オーギュストロダンは2歳、3歳、4歳でG1競走に勝利し、2025年にはティペラリー州にあるクールモアスタッドで初年度種付料30,000ユーロ(約480万円)にて供用される予定である。
スローペースとなったジャパンカップでは、最終コーナーで苦しくなったように見えたが、14頭中8着でゴールした。
「非常に重要な馬です、ディープインパクトとガリレオという2つの大陸の血が合わさっています」MVマグニア氏はこのように述べた。「完成品なのです。ここにいられる我々は幸運です。これだけ多くの人が集まってくださっていることが信じられません」。
フランス調教馬でキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)を制したゴリアットは、海外勢の中で最高の6着に入り、来月香港へ向かうオプションを持っている。
馬主のジョン・スチュワート氏はXにこう投稿している。「言い訳はできません。レースのペースは想定したより遅かったですが、この結果は想定の範囲内です。どのようなスポーツであれ、このレベルを達成することは驚くべき偉業であり、世界中の強豪馬と競い合うために再び戻ってくることを楽しみにしています」。
By James Stevens
(1ユーロ=約160円)
[Racing Post 2024年10月24日「'An incredible journey' - Auguste Rodin given post-racing farewell by 15,000 Japanese racing fans」]