11月20日(水)夜にロンドンのドーチェスターホテルで開催された豪華な2024年カルティエ賞の授賞式で、英ダービー(G1)、エクリプスS(G1)、英インターナショナルS(G1)の勝馬であるシティオブトロイが年度代表馬に輝いた。
エイダン・オブライエン調教師が管理するこのスター馬は、今シーズンの三大中距離競走を圧勝するなど素晴らしい夏を過ごし、その功績により最優秀3歳牡馬も受賞した。
シティオブトロイは、輝かしい馬の仲間入りを果たした。なぜなら、最優秀2歳牡馬に輝いた翌年に、最も注目を集める年度代表馬も受賞するのは、フランケルに次ぐ2頭目だからだ。
チャリンは、年初旬から長く輝かしいシーズンを送り、最優秀古馬の栄冠を手にした。ロジャー・ヴェリアン調教師管理のこの芦毛馬は、3月にドンカスターマイルS(L)を制し、4月にはベット365マイル(G2)を勝利した後、クイーンアンS(G1)、ジャックルマロワ賞(G1)、クイーンエリザベス2世S(G1)を制覇するなど、最高レベルでの勝利を重ねた。
最優秀3歳牝馬の栄誉は、ドナカ・オブライエン調教師管理のポータフォーチュナが獲得した。同馬は英1000ギニー(G1)でクビ差の2着となった後、コロネーションS(G1)、ファルマスS(G1)、メイトロンS(G1)でその実力と鋭い末脚を披露した。
ブラッドセルは、ナンソープS(G1)とフライングファイブS(G1)の勝利により、最速馬であることを証明し最優秀短距離馬のタイトルを獲得した。アーチー・ワトソン調教師管理のこの4歳馬は、アベイドロンシャン賞(G1)でマカロワにわずかに差されてしまったが、G1競走3連勝まであと一歩のところまで迫った。
キプリオス(牡6歳)はエイダン・オブライエン調教師の管理馬の中で、今年最も多くのG1を制した競走馬で、その完璧なシーズンは最優秀長距離馬に選出されるという結果に結びついた。同馬は2024年に7競走に出走して負け知らず、英ゴールドカップ(G1)、グッドウッドカップ(G1)、愛セントレジャー(G1)、カドラン賞(G1)、英チャンピオンズロングディスタンスカップ(G2)を制した。
エイダン・オブライエン調教師管理のレイクヴィクトリアは、モイグレアスタッドS(G1)、チェヴァリーパークS(G1)、ブリーダーズカップジュベナイルフィリーズターフ(G1)を制し、同世代競走馬の中で頭角を現し、最優秀2歳牝馬に選ばれた。ゴドルフィン所有で、チャーリー・アップルビー調教師管理のシャドウオブライトは、今秋のミドルパークS(G1)とデューハーストS(G1)の両競走に勝ち、最優秀2歳牡馬に選ばれた。
功労賞は、数々の受賞歴を誇り、平地競走でも障害競走でも活躍する調教師のジェシカ・ハリントン調教師が受賞した。彼女は、ドンカスター競馬場のフューチュリティトロフィー(G1)でホタズヘルにG1勝利をもたらすなど、今年も素晴らしい活躍を見せた。
2024年カルティエ賞受賞馬・受賞者
年度代表馬-シティオブトロイ
最優秀3歳牡馬-シティオブトロイ
最優秀3歳牝馬-ポータフォーチュナ
最優秀古馬-チャリン
最優秀短距離馬-ブラッドセル
最優秀長距離馬-キプリオス
最優秀2歳牡馬-シャドウオブライト
最優秀2歳牝馬-レイクヴィクトリア
功労賞-ジェシカ・ハリントン調教師
By Maddy Playle
[Racing Post 2024年11月20日「Derby, Eclipse and Juddmonte winner City Of Troy crowned Horse of the Year at 2024 Cartier awards]