ホースレース社は、ギリシャ・ジョッキークラブの平均登録頭数が直近2年連続で300頭を下回ったことから、コンセッション契約に基づき、1月30日をもってギリシャ競馬組織および開催業務を廃止したと発表した。さらに、同社はアテネのマルコポーロ競馬場のリース契約を解除すると発表した。競馬場は2ヶ月以内に所有者(特別清算中のODIE社)に正式に返還される。
発表によれば、ホースレース社は、ギリシャの競馬は何十年もの間、赤字ビジネスであったと述べている。2016年にホースレース社がこのビジネスを引き継いで以来、多大かつ長期的な努力を重ね、継続的に大規模な投資を行ってきたにもかかわらず、ギリシャの競馬はずっと赤字で持続不可能なビジネスに留まった。2016年から2023年までに同社が被った損失総額は1億30万ユーロ(約160億円)に達する。
ホースレース社は、ギリシャの競馬を存続させ、発展させるためにあらゆる合理的かつ最善の努力を払い、引き継いだ苦境を覆すために全力を尽くしてきた。実際、2016年以降、ホースレース社は魅力的な提案を展開するために3,200万ユーロ(約51億円)以上を投資し、いくつかの分野で契約上の義務を大幅に上回った。
とりわけ、ホースレース社はマルコポーロ競馬場の施設をアップグレードした。数年間にわたり、契約義務の2倍以上に賞金を増額した。また、馬主向けにセリを開催し、馬の購入資金を有利な条件で融資するなど、多くのインセンティブを提供した。
残念なことに、ギリシャ競馬は衰退し、レースの発売金も減少を続け、登録頭数の大幅な減少が証明するとおり取り返しのつかない事態に陥った。マルコポーロの現役馬は現在172頭となり、レースの適正な実施と競争力を確保するための条件を欠いている。
ホースレース社は、従業員および競馬施行に直接関わっていた職員75名に対して責任感をもって、競馬の廃止による影響を軽減するよう配慮していく。
また、マルコポーロ競馬場にいる馬の健康は、引き続き同社にとって優先事項である。この取り組みの下で、馬主は1ヶ月間無料で馬を厩舎に預けておくことができる。さらに、国内の他の安全な施設への馬の輸送に関して、ホースレース社は馬主に対し所有馬5頭まで輸送費の一部を補助する。
これらの措置の詳細については、追って関係者各位に知らされる。
Edited Press Release
(1ユーロ=約160円)
[bloodhorse.com 2024年1月30日「Greece's Markopoulo Park Ceases Racing」]