海外競馬ニュース 2024年03月07日 - No.9 - 1
イクイノックス、モハメド殿下レーシングエクセレンス賞を受賞(ドバイ)[その他]

 イクイノックス、エイダン・オブライエン調教師、ライアン・ムーア騎手他が、第7回モハメド殿下レーシングエクセレンス賞に輝いた。
 スーパーサタデー当日にメイダン競馬場で発表されたこの賞は、最優秀競走馬賞、最優秀騎手賞、最優秀調教師賞、最優秀馬主賞、ピープルズチョイス賞、生涯功績賞、優秀賞の7部門で構成されている。これらは、ドバイレーシングクラブが定めた基準によって決定され、評議委員会が監督している。
 最優秀競走馬賞は、G1を6度制したイクイノックスが受賞し、その馬主であるシルクレーシングが最優秀馬主賞を受賞した。この賞は、ドバイワールドカップ開催の出走馬の中でトップクラスの馬に贈られる。同馬は2023年のドバイシーマクラシック(G1)を制している。
 シルクレーシング代表の米本昌史氏は、「このような名誉ある賞を受け取ることができて大変光栄です。イクイノックスのドバイでの勝利はとても特別なものでしたし、彼と一緒に走った馬たちがその後世界中のビッグレースで勝利していく様子を見るのも楽しかったです」と述べた。
 オブライエン調教師は2023年にG1・20勝を挙げ、最優秀調教師賞を受賞した。またオブライエン厩舎の主戦騎手であるムーア騎手は、G1・19勝を達成し最優秀騎手賞の栄冠に輝いた。
 クールモアの調教拠点バリードイルに身を置く54歳のオブライエン調教師は、昨シーズンオーギュストロダンで、英ダービー(G1)、愛ダービー(G1)、アイリッシュチャンピオンステークス(G1)およびブリーダーズカップターフ(G1)で勝利を手にし、目覚ましい活躍を見せた。またムーア騎手は、2023年に多数のG1勝利を手にしたことで、4度目となるIFHA 最優秀騎手賞を受賞した。19のG1勝利の中には、シベリウスに騎乗したドバイゴールデンシャヒーン(G1)も含まれており、世界のトップ100GⅠ競走のうちの8レースを制した。
 生涯功績賞は、ドバイにおいて競馬を確立させるうえで不可欠な役割を果たしたとして、アリ・カミス・アル・ジャフラ大佐(Colonel Ali Khamis Al Jafleh)およびアブドゥラ・アル・カシミ殿下(Sheikh Abdullah Al Qasimi)の2名が受賞した。アラブ首長国連邦空軍司令官であったアリ大佐は、1992年にドバイレーシングクラブが設立された時の初代会長を務めた。彼は世界各地を旅し、競馬が国際的にどのように運営されているかを観察し、マクトゥーム殿下に報告した。一方で、シャルジャ馬術・競馬クラブの会長を務めるアブドゥラ殿下は、UAEにおける競馬創設者の一人であり、1990年代初頭にこのスポーツを立ち上げる上で重要な役割を果たした。
 優秀賞は、UAEで最も人気のある調教師のひとり、サイード・ビン・スルール調教師が受賞した。ドバイワールドカップ(G1)9勝と世界的な勝利によって、ドバイの競馬とUAEで馬を調教することの利点を広めることに貢献した。スルール調教師は、1995年から、モハメド殿下が率いるゴドルフィンの専属調教師を務めており、それ以来、英国のチャンピオントレーナーに4度輝いている。2023年には、ドバイレーシングカーニバル期間中に勝利を挙げたモージ(Mawj)が英1000ギニー(G1)を制し、彼にとって195回目のG1勝利を獲得した。
 ピープルズチョイス賞は、UAEで最も若い馬主のひとりであり、G2勝馬アルジェで大きな成功を収めているハムダン・スルタン・アル・サブーシ氏が受賞した。

Edited Press Release
Dubai Racing Club

[bloodhorse.com 2024年3月2日「Equinox, Others Earn Sheikh Mohammed Excellence Awards」]