10月9日、フランス・ギャロの役員会は、エマニュエル・ブール(Emmanuelle Bour)女史をフランス・ギャロ事務総長に指名する人事案件を承認した。同氏は2008年1月1日に就任する予定である。また同氏の補佐役として、副事務総長にティエリ・デレグ(Thierry Delegue)氏が指名された。
注目の人事は予告どおり、10月9日フランス・ギャロの役員会で決定した。同役員会は、賛成11票、反対1票という圧倒的多数で、エドゥアール・ド・ ロートシルド(Edouard de Rothschild)会長が提案した人事案を承認した。この人事案は基本的に一点に集約されていた。それはひとつのチームを結成するということである。
フランス・ギャロ会長と現事務総長ルイ・ロマネ(Louis Romanet)氏は、役員全員に招集をかけ、2008年1月1日から事務総長にエマニュエル・ブール氏を、そして2007年1月1日から特に競馬および施設を担当する副事務総長にティエリ・デレグ氏をそれぞれ任命した。何週間か前から取沙汰されていたとおり、順当にコンセンサスが得られた。
新コンビのエマニュエル・ブール氏とティエリ・デレグ氏は旧知の間柄である。パリ・グリニョン国立農学院(INA-PG/ENGREF 農務省幹部の出身校として知られ、農業工学・水利・森林等についての専門教育を行う大学院大学)の同期生であり、両氏は共に農務省国立種馬所から経歴をスタートした。
ブール氏は2002年9月からの農務省国立種馬所統轄局々長の職には2007年3月まで留まり、引き続き国立種馬所制度改革の指揮をとる予定である。デレグ氏ももとは農務省競馬局に在籍しており、1989年にフランス障害競走協会、その後の組織統合によりフランス・ギャロの職務に就いた。デレグ氏は今後、完璧に理解している競馬部門でより大きな責任を担うことになり、ブール氏は、事務部門全般の采配と対外折衝に重点を置くこととなるだろう。
ルイ・ロマネ氏は、予定退任日である2007年12月末までこの新コンビの指導に当たる予定である。「私が退任することは大したことではない。私は後継者を支え、そばにいてあげたいのです」と同氏は強調する。
退任後、ルイ・ロマネ氏は国際問題に関する会長付顧問のポストに就く予定である。実際にIFHA総会において、2009年10月までの任期で国際競馬統轄機関連盟議長に再任されている。
By Francois Hallope
[Paris-Turf 2006年10月10日「 Emmanuelle Bour: du public au prive」]