サンタアニタ競馬場は、2007年夏に敷設したクッショントラック馬場に水はけの問題があり、12月3〜10日の間、メインの馬場を閉鎖した。
カリフォルニア州アルカディアにある同競馬場は、85日間の冬・春開催を12月26日から開催する予定である。
サンタアニタ競馬場のロン・チャールズ(Ron Charles)場長は、9月後半に1/3インチ(約8.5 mm.)の雨が降ったあと、水はけの問題が生じたと述べた。
同場長は11月29日のカリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board)で、次のように述べた。「私たちは、馬場に出て問題箇所を歩きました。そして、人工馬場の維持管理基準では鉛直方向に透水すべき排水システム が十分に機能しませんでした。手を尽くしてみましたが、水はけが良くないのは明らかです。私たちの競馬場には馬場の専門家や土木技師がおり、ほかにもしか るべき判断のできる人が10名います。砂の粒子の隙間がふさがれていることが主な原因と思われます。水が砂層を透過せず、それが更にクッショントラックの 路盤の排水孔を塞いでしまっているようです」。
一時閉鎖の間にクッショントラックは検査され調整されるだろう。
チャールズ場長は、「競馬場の排水システムが正常に機能して、期待どおりの人工馬場となるよう、競馬関係者のために全力を尽くします。重要なことは、冬 の開催までに改善して、降雨後には雨水が鉛直に透過し、安全な馬場でレースを短時間で再開できるようにすることです」と述べた。
人工馬場導入のために1,100万ドル(約13億2,000万円)支出したサンタアニタ競馬場は、メイン馬場が閉鎖中の間も調教馬場は時間を延長して開放する予定だ。南カリフォルニアにおいては、ハリウッドパーク競馬場が12月22日まで開催している。
By Jeff Lowe
(1ドル=約120円)
[Thoroughbred Times 2007年12月8日「Santa Anita closes track due to drainage issues」]